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居酒屋の店員が「割引目的のいちゃもん客」に大迷惑。対応に困って…

 Twitterで『#接客業であったすごい客』というタグが流行している。良い話もあれば、悪い話もある。なかでも居酒屋の客はアルコールが入るぶん、手に負えないこともある。
居酒屋

※写真はイメージです。以下同

 都内にあるチェーン系居酒屋で働く鳩岡和義さん(29歳・仮名)がこれまで出会ったすごい客とはどのような人物だったのだろうか?

割引目的でクレームをつける居酒屋の迷惑客

 和義さんは「同じ居酒屋でも店舗によって客層が違うんですよね」と苦笑いを浮かべる。和義さんは大学入学をきっかけに上京した。料理を作るのが趣味だったことから、当時住んでいた沿線にあったチェーン系居酒屋のスタッフとして働き始めた。 「店長候補を育成する目的があったので、料理からオーダー、ドリンク類の提供、ホールでの接客まですべて担当しました。各駅停車しか止まらないような住宅街の店舗では、家族連れや年配が多くお客さんもまともだった。でも都心から離れたターミナル駅の店舗は、客層が若かったのでやんちゃな人が多かったんです」  若者がお酒を飲みすぎて羽目を外すのはよくある話だが、「割引してもらうためにあえていちゃもんをつけてくる」ケースも多いという。

「洋服や荷物が汚れた!」

クレーム 彼らはどのように、店員を困らせているのだろうか。 「派手目なファッションの女性グループが来店した時ですが、明らかに高級なブランドバッグを持っているんです。そういう場合には荷物になにかあったら嫌なので“荷物をこちらに入れてください”とカゴを渡しています。それをわざと受け取らず、ドリンクを配膳しに行ったときに“飲み物の泡がかかった”などとクレームを入れてくるんです」  和義さん曰く、「洋服や荷物が汚れたといってクリーニング代を請求してくる客はよくいました。そこで飲食代を割引して欲しいというのが女性で、クリーニング代など金銭を要求してくるのは男性が多かったですね」だそう。客側からすると、これぐらいなら店舗もやってくれそうという考えなのだろうか。  一見、普通のサラリーマンのグループでも「ドリンクがかかった」といってくるのは日常茶飯事だという。 「僕は店長ではなくてマネージャー職でしたが、常に現場にいたので迷惑客の対応に追われていましたね……(苦笑)」
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白の高級スーツの客に嫌な予感
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

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