M-1決勝、元ファイナリストが断言する「ネタ順が結果を大きく左右する理由」
<文/ユウキロック>
12月18日14時55分。「決勝戦以上に熾烈」と言っても過言ではない敗者復活戦の幕が上がる。
今回のM-1は準々決勝から過去の大会で好成績を収めた猛者たちが敗れ去り、決勝メンバーは超個性派ばかり。だからこそ敗者復活戦メンバーは真の実力者がひしめき合う。
敗者復活戦会場はなぜか毎年、当日の開催時間だけ極寒となる「六本木ヒルズアリーナ」。舞台は整った。2015年、「トレンディエンジェル」以来の敗者復活からの優勝を狙う18組を紹介しよう。
オズワルド(吉本興業)
カゲヤマ(吉本興業)
かもめんたる(サンミュージックプロダクション)
からし蓮根(吉本興業)
ケビンス(吉本興業)
コウテイ(吉本興業)
シンクロニシティ(フリー)
ストレッチーズ(太田プロダクション)
ダンビラムーチョ(吉本興業)
ななまがり(吉本興業)
ハイツ友の会(吉本興業)
ビスケットブラザーズ(吉本興業)
ママタルト(サンミュージックプロダクション)
マユリカ(吉本興業)
ミキ(吉本興業)
ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)
令和ロマン(吉本興業)
THIS IS パン(吉本興業)
2016年大会から2020年大会まで前年のファイナリストが勝ち上がっていたが、昨年はラストイヤーの「ハライチ」が意地を見せつけ、敗者復活戦を制した。
今年のラストイヤー組は準々決勝で尽く敗れ去っている中で唯一残っているのは「かもめんたる」だ。キングオブコント2013年の王者であり、昨今は「劇団かもめんたる」という名の下、演劇界に進出。岩崎君が「演劇界の芥川賞」といわれる岸田國士戯曲賞に2年連続ノミネートされるまでになった。
そんな2人が昨年からM-1に挑戦。彼らの狂気に満ちた漫才は唯一無二であり、昨年は準々決勝で敗退するも今年は準決勝まで勝ち上がった。だからこそ出場2回にしてラストイヤーとなるのは残念で仕方ないが、ここはひとつラストイヤー組の思いも背負い勝ち上がってもらいたい。
●敗者復活戦 出場コンビ(50音順)
狂気に満ちた漫才は唯一無二
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
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