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年末年始の大渋滞を引き起こすのは誰だ? 迷惑ドライバーの傾向と回避策

大型連休特有のレジャー渋滞

渋滞 高速道路 クルマ好きの腕時計投資家、斉藤由貴生です。  普段、東京の道を走る私は、「道が混んでいる」ということによって年末を感じています。ここ3年ぐらいの東京は、「我慢できるぐらいの渋滞」といったことが多いのですが、金曜日は大渋滞ということが多い印象です。そんな東京の道ですが、年末にかけては「毎日が金曜日」といったところ。クルマでどこかに行く場合、普段の倍ぐらい時間がかかると思っていったほうが賢明な事態となっています。  とはいえ、そんな東京の渋滞は世間の“仕事終わり”とともに一気に解消。混んでいた道は年末年始には一転して、びっくりするぐらいガラガラとなるのです。  しかし、都内の渋滞が終わったと思いきや、今度は高速道路が“帰省ラッシュ”により大渋滞。東京に住んでいる場合、都内移動は“快適”でも、他県への移動は“不快”という状態になるわけです。  そして、ここで重要なのが、同じ渋滞でも「年末年始の渋滞」のほうが運転のストレス度が高いという点です。  その理由こそ、渋滞の原因が「仕事」か「レジャー」かという差。原因が「仕事」の場合、その多くのドライバーは日常的に運転する人ですから、“単に混んでいるだけ”なのですが、「レジャー」の場合は違います。  サンデードライバーという言葉があるように、レジャー渋滞では、普段運転しない人の割合が高いという傾向があります。そのため、普段から運転するドライバーからすると「あり得ない」行動をする場合も多く、渋滞に加えて、それとは別のストレスを被るということになります。  ということで今回は、ドライバーがストレスを被るパターンと、それを回避する方法について考えてみたいと思います。

どかないクルマは渋滞の原因

 特に混んでいない高速道路を自分のペースで運転していると、クルマが一定の“群れ”で走っている傾向が分かります。  前後左右に誰もいない状態が2kmぐらい続いたとすると、次に見えてくるクルマは一定の台数が固まって走っているわけです。ただ、現在の高速道路には「キープレフト! 右車線は追い越し用」とメッセージが掲げられている場合も多く、「ずっと右車線を走り続ける」というクルマは多くありません。  しかし、なかなかどいてくれないクルマが稀にいて、そういったクルマに出くわすと、追い越すことができず、“群れ”から抜け出せません。そして、私の後ろのクルマも“群れ”に加わっていき、その“群れ”はどんどんと大きくなってしまいます。交通量が多いと、その群れが巨大となり、やがては大渋滞になるのでしょう。 “なかなかどかないクルマ”がいると、その前に、さらに遅いクルマが入ってくる場合もあり、抜かせないという状態は悪化する一方になります。  そこまでクルマが多くない場合、永遠に追い越し車線を走り続けるクルマがいたとしても、走行車線にクルマがいなくなれば、やがて“群れ”から脱出することができるでしょうが、“どかないクルマ”の後ろには、プチ渋滞が発生しつづけているわけです。

追い越し車線を塞ぐ結果となる運転(筆者作成図)

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道がスムーズになるためには
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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