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クロちゃん“嘘つき野郎”バッシングに猛反論「誰かに迷惑かけました?」

『水ダウ』の企画で彼女をゲット

クロちゃん

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 安田大サーカス・クロちゃんの周囲が、騒がしくなっている。これまでクロちゃんといえば、週刊SPA!の年末特集「男が嫌う男ランキング」の常連であることでもおわかりのように、国民的ヒール(悪役)として君臨。Twitter上では「頼むから死んでくれ」「地球環境のために息なんて吸うな」などと目を覆うばかりの罵詈雑言が溢れかえるのが常だった。  ところが『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の恋愛企画「モンスターラブ」において可愛い彼女をゲットすると、世間の評価も一転。「冷静に考えてみたら、クロちゃんって年収も高いし、多趣味だし、スキャンダルもない。意外にハイスペックなのかもしれない」と“見直し論”が巻き起こっているのだ。そこで本人を直撃してみると、「僕自身は何ひとつ変わっていないんですけどね」と神妙な表情で語り始めた。 「『クロちゃんですら彼女ができるなんて』という大量の書き込みを見て感じたのは、ずいぶん自分はナメられていたんだなということ。士農工商でいえば、最下層の商人だとみなされていたのでしょう。だけど実際は、お金も持っていて自分のペースで自由に生活できる商人が一番ハッピーなわけですよ。『なんだよ、士農工商なんて幕府が作った都合のいい方便じゃねぇか』と庶民が気づいてしまった。それが今の僕と世論の関係性。正常な評価に戻ったというだけです」

嫌われる理由は「嘘つき」だから?

 持ち前の憎まれ口は相変わらずだが、たしかに一定の説得力はある。そもそもクロちゃんがなぜここまでヘイトを集めているかというと、「嘘つき」という点が非常に大きい。SNSでは「ウォーキングで帰宅する」と報告しておきながら実際はタクシーを使用。「健康のため、昼食は軽めに日本蕎麦」と写真を上げつつ、実際はそのあとでラーメン大盛りにチャーハンも食べるなど“虚偽報告”が常態化していた。こうした老獪な代議士のような欺瞞性が国民の怒りを買い、「許すまじ!」「糺すべし!」というシュプレヒコールに繋がったのだ。 「たしかに僕は息を吐くように嘘をつきます。でも、それで誰かに迷惑をかけましたか? 僕の場合は詐欺を働くとか、不倫相手を絶望させるとか、そういった類の嘘ではないですから。思えば嘘をつくのが癖になったのは、20代の後半に初めて女性とつき合ったときでした。少しでも彼女にカッコつけたくて、『ダイエット頑張っているんだ』みたいなアピールを始めたんですよね。もしそれがバレたとしても、相手が恋人だったら『ごめんね。てへぺろ』って感じで許してもらえる。その延長線上で同じことを続けているだけなのですが、なぜか次第にシャレでは済まなくなってきたんですよ」  この説に関しては、『水曜日のダウンタウン』で演出を担当する藤井健太郎氏も「別に被害者がいるわけではない」と一定の理解を示す。だが、一方で「クロちゃんの嘘は意図がさっぱり読めない」と困惑する部分もあるようだ。というのも番組で最初に嘘つきぶりを暴いたとき、クロちゃんのTwitterフォロワー数は1万人に満たなかった。数千人に対して淡々と嘘を続ける姿に、藤井氏は一種の異常性を感じ取ったという。番組に取り上げられたことで“嘘つき芸”に昇華したものの、それ以前はエンタメ要素など皆無。目的のない謎行動にしか映らなかったのである。 「嘘って悪いものだと子供の頃から教育されているじゃないですか。でも、少し待ってくれと言いたい。世の中には“優しい嘘”ってありますよね。サンタの正体を子供にバラすことが正義とは到底思えないですし。実際、みんなも僕の他愛のない嘘によって気分が少しほっこりしていると思うんですよ。軽く笑いながら『今日も仕事を頑張るか』と前向きになっている人も多いはず。だから『嘘つきは泥棒の始まり』なんていうことわざは、まったくのナンセンス。だって泥棒は明確な犯罪者だけど、僕の嘘は日本を明るく照らしているわけですから」
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胸を張って嘘をつくべき
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出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。

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