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クロちゃん“嘘つき野郎”バッシングに猛反論「誰かに迷惑かけました?」

胸を張って嘘をつくべき

 さすがに“嘘つき界のファンタジスタ”と呼ばれるだけあって、自己正当化はお手の物といった様子。しかし、なおも納得がいかない様子のクロちゃんは「嘘も満足につけない人は、社会性が乏しい」と珍妙なことを口走り始めた。 「大体、嘘をまったくついたことがない人っているんですか? 人間は社会で生活する中、何かしら“演じる”ことを余儀なくされます。OLは出社前にメイクして小綺麗な恰好に身を包む。会議中の会社員は、いかにも価値があるような口調でプレゼンをする。部活で先生や先輩に怒られたら、しおらしく反省した振りをする。好きな人の前では、精一杯カッコつける……。結局、みんな多かれ少なかれ“ええかっこしい”なんですよ。大盛ラーメンを食べながら日本蕎麦の写真を上げるのと一体どこが違うんですか? 僕の場合、カメラが常について回るから嘘が可視化されただけ。もっと日本人は胸を張って嘘をつくべきだと思います」

「なぜ病まないのか」を一冊に

 ツッコミたくなるところは多少あるが、この図太い神経は見習いたいところ。そんなクロちゃんは、最近『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由 今すぐ真似できる! クロちゃん流モンスターメンタル術30』(徳間書店)を出版した。 「以前から声優やアイドルの子に『なんでクロちゃんって病まないんですか?』って相談されることはあったんです。今はSNSが必須だから神経をすり減らす機会は多いし、人前に出る仕事をしていなくてもストレスから逃れるのは不可能じゃないですか。僕は甲高い声の影響もあって、子供の頃からバカにされて生きてきました。芸人になってからも、不器用でドン臭いものだから団長(安田)や先輩芸人からパワハラまがいの鉄拳制裁を浴びることも日常茶飯事。でも、それをいちいち真に受けていたら生きていけないですよ。矢のようなバッシングを浴びても、スルースキルどころか、芸の肥やしとして利用するくらいのしたたかさが求められる。結局、大事なのは物事の捉え方とか発想法なんですよね」  本の中では「ストレス回避術」や「嘘つきのススメ」のほかにも「自己肯定感の高め方」「ビビリ克服法」「人脈の広げ方」「失恋から復活する術」などもディープに言及しているという。クロちゃんにしか書けない内容であることは間違いなさそうだ。
出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
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日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由

クロちゃん流モンスターメンタル術30

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