“キングオブコント王者”ライス田所仁が語る、40年住んだ故郷の魅力「カッコつけなくていい」
『キングオブコント2016』王者でコンビのネタづくりを担当するライス・田所仁(@tadokorojin)。2023年、彼は新たな挑戦をしている。現在、好評配信中の漫画『異世界蒲田』(ライブコミックス)にて原作を担当しているのだ。
本作は、蒲田に40年住んでいるという田所ならではの視点で描かれる「蒲田×異世界」の異色漫画。娯楽施設や人情味ある飲食店が軒を連ねる東京・蒲田が街ごと異世界へ!? そんなぶっ飛び設定ながらも、主人公の八島さくらをはじめとした魅力あるキャラクターたち、愛すべき蒲田あるある、リアルな街並みなどが詰め込まれた作品として注目を集めている。
今回、田所に本作に取り組むにあたっての想いや、蒲田の魅力、相方・関町知弘のことなど、話を聞いた。
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――漫画原作を担当することになった経緯から教えてください。
田所仁(以下、田所):(同じくライブコミックスで連載している)天津の向清太朗さんが主催している朗読劇ライブで脚本を担当したとき、現実離れしたようなお話を書いたんですが、そのライブに編集者さんがいらっしゃっていて。いわゆる漫画っぽい話も書けるのであれば「漫画原作をやってみませんか?」とお話をいただきました。
ただ、一度もやったことがない仕事なので、だいぶ悩んだんですけど……やっぱり漫画原作ってめちゃくちゃカッコいいじゃないですか(笑)。自分の漫画を出すなんて子どものころの夢ではあったので、引き受けさせていただくことにしました。
――そんな初めての漫画原作で、苦労したことや発見はありましたか?
田所:コントと漫画原作は、全然違うものだと思いました。コントは、自分や相方がどう動くかイメージしながらつくるんですけど、漫画原作はシーンを俯瞰で見てつくるので、そもそもの(頭の)筋肉の使い方が違う。まったく別ものだから、すぐには頭の切り替えができず、お笑いの仕事がない日に原作を進めるようにしています。やったことのない作業なので、新鮮で楽しいですね。
――漫画原作を担当することで、他作品を見る目は変わりましたか?
田所:めっちゃ台詞を見るようになりました。今までは楽しんで読んでいたんですけど、なんとなく細かな技術がわかるようになったから、漫画が計算されてつくられているのがよくわかるんですよね。
自分の漫画を出すのは「子どものころの夢」
漫画原作は「(頭の)筋肉の使い方が違う」
【配信情報】
漫画『異世界蒲田』(ライブコミックス)はブックライブ にて配信中
漫画『異世界蒲田』(ライブコミックス)はブックライブ にて配信中
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