参加人数367人、賞金総額331万円のポーカー大会
5月27日、サミー株式会社が主催するノーリミットテキサスホールデムポーカーの大会、mPTJが開催された。賞金総額331万円、参加人数367人の本大会に、SPA!ポーカー記者のエマノンが参戦。その模様をお伝えしたい。
エマノン(34歳) 趣味はギャンブル。取引先の雀士に誘われたことがきっかけで、2018年にポーカーを始める。以来、海外のキャッシュゲームや国内JOPTなどに挑戦。海外トナメでの賞金獲得を目標にしてきたが、ここ数年はコロナ禍で海外遠征が難しい期間が続き、もどかしい日々を過ごすことに。海外旅行が解禁されて間もない昨年5月のGW、ついにAPTマニラに参戦。悲願の初インマネを果たした。(今年のAPT台北は大撃沈に終わった…涙)
招待されたプレイヤーや、ポーカーゲームアプリ「m HOLD’EM」の予選を勝ち抜いたメンバーが開催場所のサミー本社に集結。スタート時のチップを奪い合い、チップが無くなったプレイヤーから脱落していくサバイバルレース。優勝者が決まるまで2日間にわたって戦いが繰り広げられる。
すべてのポーカートーナメントに共通していることだが、ポーカートーナメントにはストラクチャーが設定されている。時間が経つにつれて、ブラインドとアンティ(強制的に場に支払う参加料)が上昇していくという仕組みだ。何もしないで座っているだけでも戦いに参加しなければ、チップは次第に削られていく。序盤からアグレッシブに他プレイヤーのチップを奪い取り、持ちチップを増やしていかなければ勝ち残れないのだ。
今回のプレイリポートでは少々専門用語が頻出するが、印象に残ったハンドごとに自身のプレーを振り返ってみたので、ポーカートーナメント特有の臨場感と、チップマネジメントの思考を感じ取ってほしい。
【参考記事】⇒
5分でわかる「テキサス・ホールデムポーカー」のルール解説
※以下、プレイリポートにあるトランプの表記は、A,K,Q,J,T(テン),9~2。スーツはs(スペード)、h(ハート)、d(ダイヤ)、c(クラブ)。ダイヤのAとハートのJは「AdJh」と表記する。
レベル①ブラインド100-200-200 持ちチップ23000点
ミドルポジションからTTでオープン。BBのプレイヤーからのリレイズにコール。Qハイボードでショーダウンまで進み、相手はJJをショウ。序盤から大きくチップを減らしてしまう。が、その後、展開にも恵まれチップ量は回復する。
レベル②ブラインド200-300-300 持ちチップ38500点
AdJhでオープン。BBがコール。
フロップKd7d3h
CB(コンティニュエーションベット)を打つとBBのプレイヤーがコール。ターン10cでチェックチェック。リバーは8d。
BBがハーフベットでリード。長考の末に、Adを使ったブラフオールイン。コールされたら敗退が決まってしまう、と頭が痛くなるぐらいドキドキしたが、無事にこれが決まった。恐らくKヒットの相手を下ろした。チップ数が同じぐらいだったことが幸いだった。
その相手はその後、A三枚が落ちたボードで、A9>KKでダブルアップしていた。クワッズができた瞬間、わずかに首を傾げたのを私は見逃さなかった。ライブトーナメントではこうした相手のテル(癖)を見抜くのがとても大事になってくる。
レベル④ ブラインド300-600 アンティ600 持ちチップ38000点
ミドルから99でオープンするとSBの若者がリレイズしたのでコール。
ローボードの6が2枚ペアボードに。若者がCBを打ったのでコール、ターンで5が落ちたところでドンクオールインされ、悩んだがコール。ターンでガット+フラドロができたことによるセミブラフだった。ブラフキャッチが成功して58500点に。
勢いに乗ってきたところで配られたハンドを見ると、AA!
ミドルのオープンにSBのAAで3倍リレイズ。コールされ、Kハイボードのツートン。相手をカバーしていたこともあり、K持ちを祈ってフロップでオールイン。相手はKQで勝率70%以上!しかしターンでQが落ち、38500に後退。これは痛い。
レベル⑤ ブラインド400-800 アンティ800 持ちチップ38000点
参加者のアベレージチップは5.5万に。僕のAAに勝った相手が、その後AAでガッツリ増やしてて精神汚染が進む。
そんな折、見どころとなる女性プレイヤー同士の対決があった。
ボタンの慣れた感じの若い女性のオープンに、BBに座っていた化粧濃いめのギャルBBがリレイズ。コールでフロップへ
フロップ 7hAh3h
ボタンのチェックにギャルBBがベット、ここでボタンがチェックレイズオールイン。BBがちょっと悩んでコール!5h6h>AQ BBギャルはこれで敗退してしまった。