“60歳未満お断り”シニア向け風俗店で働く女性たちの実態「通帳を渡してしまうお客さんも」
「60歳未満のお客様、お断りの店」――。殺風景なホームページに記載された文言。このサイトは老人ホームの紹介でも、高齢者向け住宅の販促ページでもなく、デリバリーヘルス「こころあわせ」のものだ。
取材場所に現れた矢崎さんは、元女優の堀北真希をふっくらさせたような見た目で、おっとりとした見た目をしている。もともと5年前から別の風俗店で勤務していたという矢崎さん。きっかけはクレカの上限を超えてしまい、手っ取り早く金が欲しかったというカジュアルな理由だが、2022年春頃に「こころあわせ」に在籍を移したという。
「これまでも会社員をやりながら、副業で風俗をしていたのですが、どうしてもシフトを組むのが難しかったんです。ただ、ここはシフト提出もなく、自分の予定に合わせてお客さんを入れてくれる。平日夜など短時間しか出勤できない自分にとっては都合が良かったんです。あらかじめ予定が入ったうえでの出勤なら、オケラにはならないので確実に稼げますし」
「店としても60歳以上に客層を絞っている以上、一般の風俗店よりも集客は見込めない。だからこそ、スキマ時間でサクッと稼ぎたいキャストがほとんど。在籍が30人ほどいますが風俗1本で生計を立てている方はいないため、効率よくお客さんを取れるスタイルにしたと聞いています」
こうして矢崎さんは平日夜を中心に勤務し、毎月10人ほどの客を取り、15万円ほどの稼ぎを得ている。給料は客が支払った代金の6割が懐に入るシステムだ。
「60代以上の男性は、平均して遊ぶ時間が長いですね。前の店舗は若い客が多く、60分ほどでパパッと済ませる人が大半でした。それが60歳以上だと、ゆっくり楽しみたいという方や、“発射”した後も一緒に話していたいという方の比率が高いです」
2011年に創業した同店舗は、コンセプトの珍しさから、これまで「クローズアップ現代」など多数のメディアに露出している。
超高齢化社会が加速してシニアの割合が増えるなか、アフターコロナの追い風も受け、需要は上昇。現在は月に200件ほどの予約の電話が入るという。一般的に、加齢とともに性欲は減少していくものと思われがちだが、高齢者の性事情はどうなのか。「こころあわせ」で働く矢崎瑠子さん(20代・仮名)に話を聞いた。
堀北真希似のおっとり系
月10人のお客さんで稼ぎは15万円
1995年生まれ。大学卒業後、競馬会社の編集部に半年ほど勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・散歩・読書・競馬
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