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50代での「安い中古マンション住み替え」は高コスパ!お金だけではないメリットとは

いまや65歳定年が普通になったが、「ホンネを言えば60歳で仕事を辞めたい」という人は多いはず。そのために必要なのは、やはりお金だ。年収ダウンの再雇用にすがることなく、爽やかに会社との別れを告げるにはどんな戦略が必要なのか。老後資金、退職金、住居費などを多角的に分析!

50代で割安な中古マンションに住み替えるメリットは?

[60歳でもう働かない]お金戦略

写真はイメージです(以下同じ)

住居費は定年退職できない大きな要因になりがちだが、近年、50代で割安な中古マンションに住み替える人が増えているという。住宅ローン専門家の千日太郎氏が話す。 「多くの人の場合、不動産価格の高騰によって住んでいる家を売ると住宅ローンが完済できるどころか、差額で利益が出る状況です。要は家を売って手ごろな中古マンションに住み替えたほうがお得な人が多い。 さらに賃貸暮らしだと高齢になると入居を断られるリスクが出てくる。そうした不安もあり、2000万円台くらいの中古マンションに住み替える人が増えている」

住み替えたほうがコスパはいい!

では、実際に住み替えでどれほどお得になるのか。統計データから推計してみよう。まず賃貸から住み替えのパターンだ。首都圏の中古マンション相場は築26~30年なら2832万円。変動金利フルローンなら毎月返済額は約10万円になる。 一方、1LDK~2DKの家賃相場は15万円なので、80歳まで家賃を払うよりも約1564万円はお得という結果に。また、ローン返済中でもお得になる人は多い。仮に10年前に5000万円の家を買った場合、全期間固定なら月の返済額は16万5631円。住み替えのほうが月々の支払いが減るうえ、約338万円も節約できる。 住み替えを実行するには、細かいポイントも多い。 「なによりも重要なのは、住んでいる家が高く売れるかどうか。差額で中古マンションが買える利益が出るのが理想ですが、その場合も住宅ローン控除や団信が使えるので現金購入はしないほうがいい」 [60歳でもう働かない]お金戦略
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住み替えのメリットは「お金」と「介護」
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