韓国には「法を守る=弱い人」といった考えがある?G8加入に固執する理由も
韓国では「線」を守らない人が多いという。「線」とは車が停止線を守らないという物理的な意味合いもあれば、人間関係の適切な距離感(線)を踏み越えて、深入りすることも指す。
背景には、韓国社会に根付いた「遵法精神の弱さ」があり、多くの国民・メディアが「G8になれる」ことに固執していることにも繋がるというが、それは何故か。
韓国と日本の文化・風習等を比較する作家・シンシアリー氏の新刊『韓国人として生まれ、日本人として生きる。』より、韓国のG8加入をめぐって見える韓国社会について紹介する(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。
韓国では他人が作った法を守ることを、「従うこと」、弱い人がするものだとする考え方があります。もともと韓国では、「官尊民卑」といって、法律は権力を持つ人間が自分勝手に操るものだという考えが強く根付いています。だから、法律に違反するものでも、大衆が望むなら、そのほうが「上位」にあるべきだ、と考えます。
特に、権力者たちに向ける大衆の怒りは、法律に反していてもかまわない、どうせその法律は権力者が自分に有利に作ったものだから、という「理解」が先行してしまいます。
ちゃんと法を守ることを、権力者への「阿付(アブ、おもねること)」だとする認識もあります。そういう経緯で、「官尊民卑」を、(もともとは法を守らなくていいという意味ではないのに)法を守らなくていいとする言い訳、社会的理解の意味として使う場合もあります。
これもまた同じく、学校でこういう内容を教えているわけではありません。でも、こういうのが「一般的」になっています。車が停止線をちゃんと守らないのも、そういう心理の現れではないだろうかと、私は思っています。
そういえば、ちょうど私が韓国旅行から日本に帰ってきたすぐ後に、広島でG7サミットがありました。この記事とは関係ないことですが、私は思った以上の実績を残した、日本にとって素晴らしいサミットだったと評価しています。
岸田総理の外交については、特に対韓外交においては、率直に不安が多いですが、こういう全体的な外交においては、さすがは外交専門家出身といったところでしょうか。かなり良い感じです。
G7首脳が原爆資料館を訪れて慰霊碑に献花したことが特に話題ですが、一時はアメリカの債権限度額問題で、G7サミットに参加しないのではないかと思われていたバイデン大統領がちゃんと参加して、クアッド首脳会議もG7で行ったこと。一貫した核心議題。
ゼレンスキー大統領が来日したこともそうですし、ジル・バイデン女史が広島の平和を象徴する「折り鶴」ブローチを付けていたこと、イギリスのスナク首相が広島カープの赤い靴下を履いてきたという「小さな(しかし決して小さくない)」話題まで、いろいろと「良い会議になっていてよかった」と思える、そんな展開でした。個人的に、これから日本という国の国際的役割は、権利も責任もパワーアップすると見ているので、なおさらです。
韓国では、法律は権力者が操るべきだとされる
広島G7サミットを経て日本の国際的役割が大きくなった
1970年代、韓国生まれ、韓国育ちの生粋の韓国人。歯科医院を休業し、2017年春より日本へ移住。2023年帰化。母から日韓併合時代に学んだ 日本語を教えられ、子供のころから日本の雑誌やアニメで日本語に親しんできた。また、日本の地上波放送のテレビを録画したビデオなどから日本の姿を知り、日本の雑誌や書籍からも、韓国で敵視している日本はどこにも存在しないことを知る。韓国の反日思想への皮肉を綴った「シンシアリーのブログ」は1日10万PV。『韓国人による恥韓論』『韓国人の借金経済』など著書多数
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『韓国人として生まれ、日本人として生きる。』 新日本人による日韓比較論 |
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