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カネの無心、暴力、性被害まで…「身内だからといって助けるな」家庭を壊す“きょうだい”への対処法

 成人後、きょうだいとのトラブルに悩まされる事例が後を絶たない。きょうだいが巻き起こす、終わりの見えない骨肉の争いに家族は疲弊し、蝕まれる。そうした、「毒」としか言いようがないきょうだいの実態と対応策を追った。

カネの無心、暴力、性被害まで…「毒きょうだい」の実態

多発する[毒きょうだい]トラブル

※画像はイメージです(以下同)

 働かずにカネの無心をしてくる実姉に悩み、同じような境遇に置かれた人への取材を敢行したライターの吉田潮氏。  当事者と専門家にインタビューした内容を著書『ふがいないきょうだいに困ってる』にまとめた。
多発する[毒きょうだい]トラブル

『ふがいないきょうだいに困ってる』

 当初はちょっと困った経験談を集める予定だったが、蓋を開けてみると「カネの無心はおろか、暴力・暴言、精神疾患、果ては兄からの性被害まで飛び出し、想定外に重い話も多くて……」と話す。

世代間ギャップが「毒きょうだい」を生む!?

多発する[毒きょうだい]トラブル そんななか、世代間ギャップも、毒きょうだいを生む一因であるように思えたという。 「バブル時代を知っている人は社会不安を感じる場面が少なく、親のカネは自分のカネという経済的なスポイル感があると思います。  それに対し、就職氷河期以降の世代は自力で頑張ってもどうにもならない絶望感を親や社会のせいにして働かない、心を病んで引きこもるといった『毒』に変換しているのではと感じました」
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「毒きょうだい」への対処法とは
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