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ビールの売り子兼アイドルが明かす「球場で嫌われる客」の特徴

プロ野球を現地で観戦すると、若い女性の売り子からビールを買うサラリーマンをよく目にする。特に夏の暑い日は、売り子から買うビールを楽しみに球場に行く人も多いのではないだろうか。 元グラドルのおのののか、モデルのほのか、乃木坂46の柴田柚菜など、多くの女性タレントを輩出してきたビール売り子のアルバイト。 女子大生の間でも超人気バイトとして知られており、一種のステータスとも言えるビール売り子だが、その実情は決して華やかなことばかりではないようだ。 今回は、アイドルとビール売り子を兼業していたという太田明里さんにインタビューを実施。売り子バイトを芸能活動の副業にするメリットや、大変さなどについて話をうかがった。
太田明里さん

太田明里さん

メリットを感じて売り子に“転身”

神奈川県出身で、横浜のご当地アイドルとして活動していた太田さん。地元をこよなく愛する彼女が選んだバイト先は「某屋外球場」だった。 「最初は球場の売店で働いていました。2015~2016年当時、世間ではビール売り子ブームみたいなものが起きていて。ちょうどその頃、うちの球場でも新たにビール売り子を募集することになったんです。アイドル活動にもプラスになるかもしれないと思い、私は社員さんに直談判をして、ビール売り子デビューを果たしました」 太田さんの思惑通り、ビール売り子のバイトはアイドル活動をする上で多くのメリットがあったという。 「球場で顔見知りになったお客さんがライブに来てくれることはよくありました。ビール売り子をしていると、たまに連絡先を渡してくる人がいるんですけど、私は全て断っていて。その代わり自分のTwitterアカウントを教えて『フォローしてね』と伝えたら、それがきっかけでファンになってくれた人もいました。また、ビール売り子はとにかく体力と筋力がつくんです。足腰が鍛えられたおかげで、ライブでへとへとになるようなことはなくなったし、体幹がしっかりしてダンスにもキレが出たような気がします

季節によって異なる種類の悩みが…

アイドル活動にプラスになる一方で、ビール売り子との両立が大変なときも。 「ビール売り子は一般的なバイトと異なり、試合のスケジュールによってシフトが大きく左右されてしまいます。当然ですがオフシーズンは稼働できないですしね。また、シフトに入れば入るほどお客さんに顔を覚えてもらえて、ビールを買ってもらいやすくなります。だから、シフトは入れるだけ入っておきたいんですよ。でも、アイドルの仕事と重なってシフトを入れられないことも多くて。とはいえ、アイドル活動を休んでしまったら本末転倒なので、もちろんアイドル活動を優先するのですが、そこにジレンマを感じることもありましたね」 さらに、屋外球場ならではの苦労もあったそうで……。 「シフトを入れていても、雨や台風で試合が中止になり働けなくなることがありました。あと、とにかく夏がとんでもなく暑い。ものすごく汗をかくし日焼けもしてしまうので、夏のデイゲームは特にキツかったですね。春先あたりは涼しいので体感的にはちょうど良いのですが、今度は肌寒いせいでビールが全然売れないんですよ。私たちは歩合で働いているので、それもそれですごく困ります」
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“誕生日アピール”が功を奏すことも
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1994年生まれ。フリーランスライター兼タレント。ミス東スポ2022グランプリ受賞。東京スポーツ、週刊プレイボーイ、MEN'S NON-NO WEB、bizSPA!フレッシュなどで執筆。隔月刊漫画雑誌「グランドジャンプめちゃ」にて連載中の漫画「スワイプ」の原作も務める

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