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たぬかな「弱者男性合コン」でのSNS発言に賛否。発達障害の当事者はどう見るのか

「弱者を救わない理由がわかった」話題のツイート

 X(旧ツイッター)上で、元プロゲーマーのたぬかな氏が主催していた「弱者男性合コン」に関するツイートが話題だ。
たぬかな

たぬかな氏のツイート

 ことの経緯は以下のとおりだ。合コン参加者の発達障害者のシングルマザーが、合コン後に2回デートしただけの参加男性を束縛するツイートを繰り返しトラブルとなった。女性は、男性と付き合っていたわけではないのだが、別の参加女性に対して「寝取った(実際に肉体関係はなかったようだが)」「(相手の女性が)レイプされることを願う」など、常軌を逸した発言もあった。後に謝罪をしているが、相手の男性を自分の財布を盗んだのではないかと疑うなどし、それらの投稿は大炎上する。  合コンで出会った男性とうまくいかなかったことを運営側のせいにしたことで、たぬかな氏も「まさか合コン後の男女のもつれのアフターケアまでやらされるとは 合コンで出会ってデートに行った人を証拠もないのに盗人扱いしたり、参加者の悪口をツイートしたりするから嫌がらせされてるんですよね?ちょっと都合良すぎませんか?」とリプライ(原文ママ、ツイート部、以下同)。  冒頭のツイートは、女性がたぬかな氏を「たぬかなさんに嘘言いふらされた」と逆恨みしたことで生じたトラブルに関するもので、リプライ上には「ほんとにヤバいやつは助けようとしても難癖つけてキレてくるから人が離れていって1人寂しく弱者になる」「マイノリティと安易な気持ちで関わると火傷します」など、賛否の声が溢れているが、おおむね、たぬかな氏に同情的だ。

弱者男性合コン=モテない男性を集めた合コンではなかった

 さらに続けて、たぬかな氏は以下のツイートをしている。 「いやほんと認めますわ、私の弱者への解像度は低かった 私がやりたかったのはモテない健常者の合コンだったわ。世の中ほんまごめーん!」
たぬかな

たぬかな氏のツイート

「弱者男性合コン」を単に「モテない男性」を集めた合コンだと思っていた筆者は、改めて、たぬかな氏のこのツイートで過去の動画を見たのだが、障害者手帳を持っている男女だらけであることに衝撃を受けた。このツイートは参加者の発達障害者女性に対し発したものだが、中高年発達障害当事者の会「みどる」を主宰し、延べ1,500人の発達障害者の相談に乗ってきたM氏はどのように感じたか聞いてみた。
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たぬかな氏のツイートは当事者会あるある
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立教大学卒経済学部経営学科卒。「あいである広場」の編集長兼ライターとして、主に介護・障害福祉・医療・少数民族など、社会的マイノリティの当事者・支援者の取材記事を執筆。現在、介護・福祉メディアで連載や集英社オンラインに寄稿している。X(旧ツイッター):@Thepowerofdive1

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