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「娯楽用大麻」溢れるタイで旅行者が注意するべきポイント。周辺諸国は“厳罰主義”も

 タイの「大麻解禁」は日本でもしばしば話題になっている。もっとも、最近では首相の交代でタイの大麻政策も方針を再転換するのではとも言われている。それは結局、タイ国民の間でも大麻に対して賛否両論あるからだ。
タイ

カオサンロードの至る所に大麻ショップが…

 今回、筆者はタイの首都バンコクの「カオサンロード」に赴いた。「現在のタイの大麻事情」をリポートしながら、それにまつわる「タイ旅行の注意点」を解説していきたい。

バックパッカーの聖地が変貌

大麻 かつてはバックパッカーの聖地と呼ばれたカオサンロードの西端には、印僑の経営するホステルがある。ここが今回の筆者の宿だ。  この宿は大麻ビジネスとは全く無関係で、代わりに建物の1階にはスーツの仕立て屋とインド料理レストランが入っている。いかにも印僑ビジネスらしいが、特にここのインド料理は本当に美味い。しっかり煮込んだ鶏肉に程よい辛さのスパイス、そして香辛料料理とよく合う種類の米。  腹を満たして散歩がてらに外へ出る。すると、経営者は違うものの隣の大麻カフェの店員に声をかけられた。「食後に一服キメてみない?」と。  ここはこのような大麻関連ショップが乱立している。大麻草をかたどった派手な看板が光り、路上の端にもジョイント(大麻を煙草のように紙で撒いたもの)を売る露店が並んでいる。タイ国産の品種は非常に安い。一方、アメリカやオランダで開発された品種は高く、それに比例してTHC含有率も高い。オランダの植物品種改良メーカーが出資をしている店も、バンコク国内に存在する。

大麻ショップ専門のショッピングモールの中には…

 カオサンロードには、何と大麻ショップ専門のショッピングモールも。この建物にはマクドナルドも入居している。

カジュアルな嗜好品

大麻 タイ政府が医療用大麻を条件付きで解禁してから、バックパッカー向け宿泊施設が立ち並んでいたカオサンロードはすっかり変わった。  宿の宿泊代金が高くなったことはともかく、ジャマイカ風のイメージの店が一気に増えたのだ。それまでは程良くエスニックな雰囲気の地域だったはずだが……。  日本人観光客も多く見受けられる。その目的はまちまちで、大麻が目的の人もいれば、ブラブラと地域の様子を見物する人も。が、たとえ大麻に興味のない人でも適当なレストランに入ると、 「お客様、ジョイントを試してみてはいかがでしょうか?」  などという具合に、店員がジョイントの入った瓶を持って声をかけてくる。ここでは大麻は決してセンシティブなものではなく、カジュアルに味わえるものなのだ。  が、それ故に日本人のタイ観光旅行の「難易度」が確実に上がっている。
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周辺諸国を経由する「リスク」
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ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー

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