仕事

「デスクで納豆を食べる」新入社員が、まさかの3か月で退職するまで。涙目で語った“奇行のワケ”とは…

“個性的”というと聞こえがいいですが、裏を返せば“変わり者”とも言えます。今回は、ちょっと変わったキャラクターの新入社員が、3か月で辞めていったエピソードです。ただ、そこには少し同情の余地もあるのですが……。
ビジネスマン

画像はイメージです(以下同)

ひとり浮いていた新人プログラマー

 工業用ロボットのメーカーで、チーフエンジニアとして働く近藤さん(仮名・36歳)。開発の旗振り役に加え、人材育成にも携わっています。毎年10名ほど新人プログラマーが入社し、その年も近藤さんが新人向けレクチャーを行いました。 「今年は、昨年以上にレベルの高い学生たちが応募してくれて、かなりいい人材が確保できました。ただ、三船修二くん(仮名・23歳)という新人だけ、少し浮いているのが気になった。なんとなくそわそわしているんですよ」(近藤さん、以下同)  三船くんは新人の中で最も偏差値が高い大学の、しかも宇宙工学専攻でした。その高学歴の影に隠れて、彼の“浮いている感”はさほど問題にならなかったそうです。

デスクの上には電熱器、足元にはミニ冷蔵庫

 それから1か月が過ぎ、新人プログラマーたちは各々のプロジェクトに配属され、業務をスタートしました。 「三船くんのことは、やはり気になってたんです。ある日、様子を見に彼のデスクへ行くと、とんでもない光景を見てしまいました。卓上には小さな電熱器とやかん、足元にはシャンプーやミニ冷蔵庫まで置いてあり、僕を見るやいなや『コーヒーいれましょうか?』と……。一瞬言葉を失いましたね」  どうやら三船くんは、想像以上に変わり者だったようです。しかし電熱器は火事のリスクがあるから、さすがにヤバいですよね。

「デスクで納豆を食べるんです」

 自分のデスクに戻った近藤さんが対応策を思案していると、新人のMくんから相談を受けました。それは、まさに三船くんがらみの内容。 納豆を食べる男「Mくんいわく、三船くんは勤務中にデスクでお湯を沸かしてカップ麺を食べたり、共有のレンジで温めたパックご飯に納豆をかけて食べたりしていて……開発室は納豆の匂いが充満して、みんな困惑していたというんです(苦笑)」  近藤さんは、そのクレームを耳にしたあと、三船くんに注意をしようと会議室に呼びました。
次のページ
涙目で語った“奇行のワケ”とは
1
2
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ