昨年は大荒れのホープフルS。今年の人気馬の強調&不安材料を馬券の達人が解説
中央競馬は泣いても笑っても後1日。その最終日にはGⅠのホープフルステークスが行われます。
2017年よりGⅠに昇格して、中距離路線の2歳チャンピオンを決めるレースとして確立された同レース。過去にはコントレイルなどが勝利しており、来年のクラシックを予想する上でも重要な一戦となる事は間違いありません。
今年の出走馬は3強の構図が予想されます。今回はその3頭に絞って、それぞれ強みと弱みを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
この馬の強みは対応力の高さにあると考えています。新馬戦は上がり2ハロン22.1秒のトップスピード戦を勝利。類まれなトップスピード性能を示す結果でした。
そして、2戦目の京都2歳ステークスは一転して、道中3ハロン換算タイムが36.0秒と2013年以降では最も速いタイムが記録されました。その分、ラスト1ハロン12.1秒と一気に上がりを要する展開となりましたが、そのような流れも難なく対応して勝利を収めています。2歳重賞で人気馬が取りこぼす原因の多くは道中の追走スピードの違いが挙げられますが、この点をクリアしていることは大きな強みといえます。
一方で、この馬の弱みはモレイラ騎手からの乗り替わり。今年の来日でも素晴らしい騎乗技術を見せた同騎手ですが、2023年において前走モレイラ騎手から乗り替わった馬の勝率は14.6%。同期間のモレイラ騎手の勝率は26.9%ですから、単純計算でおよそ10%分は同騎手の手腕によるものだと考えられます。
モレイラ騎手で東スポ杯2歳ステークスを勝利し、乗り替わりとなった朝日杯FSで敗れたシュトラウスが記憶に新しいところでしょう。昨年のホープフルステークスを制したムルザバエフ騎手が騎乗と決して悪くない人選ではありますが、モレイラ騎手からの乗り替わりはマイナスでしょう。
超良血シンエンペラーの強み
モレイラ騎手からの乗り替わりは不安要素に
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
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