V字回復した「USJ」と「西武園ゆうえんち」の共通点。“立役者”の次なる舞台は沖縄とお台場に
―[テーマパークのB面]―
全国に数多くあるテーマパーク。今もなお新しいテーマパークが生まれては人々を楽しませ続けている。しかし、そんなテーマパークには、あまり語られることのない側面が存在する。そんな、「テーマパークのB面」をここでは語っていこう。
2025年、沖縄県北部に誕生するテーマパーク「JUNGLIA」。このテーマパークの建設を主導するのが、「株式会社・刀」の森岡毅だ。森岡氏は経営状況が落ち込んでいたUSJの業績をV字回復させ、それに続いて手がけた西武園ゆうえんちの大幅なリニューアルも大成功させた人物。
「JUNGLIA」がどのようなテーマパークになるのかについては、まだ詳細が分からないことは以前の記事で書いた通りだ。明かされているいくつかの情報によると、沖縄の自然を活かしたアトラクションや施設が用意されている、という。これを聞いたとき、私は森岡氏がテーマパーク再建の際にたびたび採ってきた戦略の「クセ」を、この計画にも感じ取った。
それは、「リノベーションの思想」とでもいうべき思想である。
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ライター・作家。チェーンストアやテーマパークをテーマにした原稿を数多く執筆。一見平板に見える現代の都市空間について、独自の切り口で語る。「東洋経済オンライン」などで執筆中、文芸誌などにも多く寄稿をおこなう。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)『ブックオフから考える』(青弓社)
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