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「ぐるなび」と「食べログ」で分かれた明暗。“4年前は互角”も大差がついてしまったワケ

 中小企業コンサルタントの不破聡と申します。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、「有名企業の知られざる一面」を掘り下げてお伝えしていきます。  コロナ禍で外食産業を取り巻く環境が激変し、グルメメディアも多大な影響を受けました。長らくライバル関係にあった「ぐるなび(楽天ぐるなび)」が「食ベログ」に大きく水をあけられる結果となったのです。  この差は消費動向とも関係があり、逆転するのは簡単ではありません。
ぐるなび

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ぐるなびの売上はコロナ前の4割まで縮小

食べログとぐるなびの売上推移

食べログとぐるなびの売上推移 ※各社決算説明資料より筆者作成

 ぐるなびの2023年4-12月の売上高は前期比0.8%減の88億8600万円でした。とにもかくにも売上高が回復しません。2024年3月期通期の売上高を130億円と予想しています。  コロナ禍を迎える前の2019年3月期は327億円ありました。日常を取り戻した今でさえも4割程度なのです。  食ベログの2023年4-12月の売上高は204億5100万円で、前年同期間の1.2倍。2019年4-12月と比較しても3%上回っています。食ベログはコロナ禍を乗り越えて完全に回復しました。  2社の売上規模は近いところにありました。2020年4-6月における売上高は、食ベログが17億3500万円で、ぐるなびが17億8300万円と、ぐるなびが僅かに上回っている状態。  しかし、2023年10-12月は食ベログが74億1500万円、ぐるなびが32億3400万円です。ぐるなびは食ベログの4割程度まで縮小してしまいました。

全盛期は「有料加盟店舗」が6万店を超えていたが…

 グルメメディアの収益は、飲食店からの広告費に多くを依存しています。  食ベログは2023年12月末時点のサービス契約店舗数が4万9000店でした。ぐるなびはストック型有料加盟店数が3万3000店です。全盛期のぐるなびは有料加盟店舗数が6万店を超えていました。コロナ禍による激しい減少は収まったものの、下げ止まっただけであり、回復の道は見えません。
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外食頻度が減った結果、食べログ有利に?
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フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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