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「小1の壁」小学校入学で生活が一変、働く親たちを悩ませる“想定外の事態”5選

 子どもが保育園を卒園し、小学校に上がるのを機に今までの生活がガラリと変わり、親たちはさまざまな対応に迫られる。そんな中で、仕事と育児の両立が困難になることを「小1の壁」と呼ぶ。  小1の壁は、ある程度は事前に予測できるが、想定外の「まさか」の事態も多々起きる。昨年度、無事に小1の壁を乗り越えた筆者(新田ミキ)のケースを紹介する。

ケース①勤務時間と小学校・学童の時間が合わない

ランドセル

「小1の壁」は働く親にとって悩ましい問題だ(※写真は、筆者撮影)

 今までは自分の仕事の時間に子どもを合わせていたが、小学生になるとそうもいかない。朝、子どもの登校時間によっては、親が先に家を出なければならないのである。  もちろん、子どもを置いて家を出るわけにはいかないため、出勤時間や勤務時間を調整する必要も出てくる。実際に小1の子を持つママ友は、子どもよりも早く家を出ないと始業時間に間に合わない状況であったため「子どもの登校時間に合わせて勤務時間を変更した」と言う。  地域によっても異なるが、放課後児童クラブ(以下、学童)を利用できる時間は保育園よりも短いケースも少なくない。  例えば、わが子が通う学童は18時閉館。今はフリーランスになったので問題ないが、以前の会社に勤め続けていたら、お迎えは完全に間に合わなかった。  この問題は、会社の就業規則などで決められた勤務時間によるものなので、夫婦で協力しても対応できないことも多いだろう。近所に両親がいる場合は、お迎えをお願いしたり、夫婦どちらかがパートや6時間勤務となる“短時間勤務”に変更したりするなどの調整が不可欠だ。  ただし“時短勤務”は注意が必要だ。法律で定められた「短時間勤務制度」は子どもが3歳未満までとされており、それ以上の年齢を対象にするかどうかは、企業によって異なる。2023年の厚生労働省のデータ(「仕事と育児・介護の両立支援対策の充実に関する参考資料集」)によると「短時間勤務制度」を導入している会社の約70%は、小学校就学前までを対象としている。つまり小学校に入学したら「フルタイム勤務に戻らないといけない会社が多い」ということだ。  また短時間勤務は就業時間が減るため、必然的に収入も減る。時間の調整が必要とはいえ、物価高の昨今においては家計的にも悩ましい。  さらに夏休みや冬休みなどの長期休みに学童を利用する場合は、開館時間が変わることもあるので注意が必要だ。わが子が通う学童は8時開館であり、会社勤めの親にとっては、なかなか微妙な時間である。長期休み中の朝の学童は、バタバタする親子で溢れかえっている。

ケース②長期休み前後の半日帰宅

「連休前後の数日間は盲点だった」  私だけでなく、周囲にもそう言う親は少なくない。夏休みや春休みなどの長期休みの前後は、子どもが給食の前に帰ってくる「午前帰宅」が数日間ある。  これも①同様に両親が近くに住んでいる場合は協力してもらったり、半日勤務やリモートワークなどにして、自分の働き方を調整したりする必要があるのだ。  学童は長期休みがある月だけ申し込めるケースもあるが、地域によっては学童の定員オーバーで受け入れてもらえないことも……。長期休みだけでも学童の利用を検討している人は、いまのうちに確認しておくと安心だ。
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想定外のケースが多々…
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フリーライター。1987年、埼玉県生まれ。山梨在住2児の母。子どもが小学生に上がるタイミングで正社員からフリーランスに転身。X(旧Twitter:@mikifreeeee)ではフリーランスママのありのままを発信中。2023年に“小1の壁”をテーマにした電子書籍『小1の壁×在宅ワーク』を出版。

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