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子どもの“習い事”に振り回される親たちの事情。フルタイムからパートに切り替えたママも

 有料の習い事に通う小学生は全体の約8割にのぼる(学研教育総合研究所「小学生の日常生活・学習に関する調査」2023年10月調査)。しかし現在は共働き夫婦が当たり前で、スケジュールの兼ね合いもあるうえに、決して安くはない月謝も悩みどころだ。  筆者(新田ミキ)の長女は今年小学2年生で、今まさに習い事を検討中。小学生の子を持つ数人のママに習い事事情を聞いてみると、どうやら習い事により生活が一変し、毎日バタバタしているよう……。今回は、子どもの習い事に振り回される親たちに迫った。

習い事の送迎時間に間に合わない…

少年サッカー

※写真はイメージです。以下同(Photo by AdobeStock)

「行きたいサッカークラブは平日の夕方なので送迎が間に合わない。仕方ないので土日にやっているクラブに行っている」  同じ小学校に通うママ友が言う。習い事の開始時間は17時だが、親の退勤は17時半。「やりたいことをさせてあげたいけど、こればかりはどうしようもない」と頭を抱えていた。  このように共働き夫婦の場合、習い事の送迎は大きな問題となる。やりたい習い事や受けたいクラスがあっても、送迎が間に合わないことで諦めざるを得ないということだ。

フルタイムからパートに切り替えたママも

夫婦 送迎が間に合わない場合は、習い事を諦めるしかないのかというとそうでもない。実際に複数人の親に話を聞いてみたところ、送迎の問題には、大きく2つの対策があるようだ。  一つ目は、そもそも“通える教室を選ぶ”こと。例えば、同じスポーツでも、クラブチームによって練習日や時間帯が異なる。送迎ができる時間帯や親が休みの日にやっているところを選べばいい。行きたいクラブに行けないもどかしさはあるが、サッカーをしたい子どもの願いは叶えられるだろう。  また、中には放課後児童クラブ(以下、学童)にバスが迎えに来てくれる習い事もある。実際にわが子が通う学童には、サッカークラブやスイミングスクールのバスが決まった曜日に来ている。通えるものは限られるが、送迎ができない場合はそういったサービスをしている習い事を選ぶのもいいだろう。  二つ目は、“勤務形態を変更する”こと。ママ友の中には、習い事によって生活が変化したので、フルタイムからパートタイムへ切り替えた人もいた。退勤後は帰宅せず、そのまま学童に迎えに行き、習い事の場所に向かうという。  どちらにせよ何かを調整する必要があるようだ。
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兄弟・姉妹の送迎をハシゴ、夫婦で走り回る
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フリーライター。1987年、埼玉県生まれ。山梨在住2児の母。子どもが小学生に上がるタイミングで正社員からフリーランスに転身。X(旧Twitter:@mikifreeeee)ではフリーランスママのありのままを発信中。2023年に“小1の壁”をテーマにした電子書籍『小1の壁×在宅ワーク』を出版。

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