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元ラブホ従業員が明かす“外国人清掃スタッフ”の裏事情「勤務態度は総じて良好だったけど…」

 こんにちは。元ラブホ従業員の和田ハジメです。およそ6年もの間、渋谷区道玄坂にあるラブホテルにて受付業務および清掃業務に従事してきました。
道玄坂の繁華街

※写真はイメージです。以下同(Photo by AdobeStock)

 ラブホの従業員と聞くとなんとなく暇そうな印象を抱く方も多いことかと思われますが、筆者が働いていたのは都内でも屈指の繁華街であり、なおかつ近隣他店と比較しても相当にリーズナブルな価格帯でお部屋を提供している激安店。  多少の繁閑差こそあれど、基本的にはせわしくお客様の応対に追われる日々を過ごしてきました。そして土地柄からか、“お行儀の悪い”お客様もかなりの頻度で来店され、トラブルを引き起こすこともしばしば……。

清掃スタッフのほとんどが外国人だった

  ホテル清掃スタッフ 立地の関係上、じつに多種多様な方と触れ合ってきました。それはお客様に限らず、筆者とともに働いていた元同僚においても同じことが言えます。  とりわけ清掃業務を担当していたスタッフは、およそ9割が外国の方で構成されていました。    内訳としては、およそ4割がフィリピンの方、3割がベトナムの方、2割がネパールの方、残りの1割が日本人といったところです。  今思い返してみるとなかなかに多国籍だった筆者の元職場。そこで今回は、筆者の元同僚である外国人スタッフについて、少しだけお話をさせていただければと思います。

出身国が特定の国に偏っている意外なワケ

   先に述べたように、外国人スタッフのほとんどがフィリピン、ベトナム、ネパールの出身であり、特定の国に偏っている傾向にありました。  それはなぜかと言いますと、もちろん上記の国から出稼ぎや、あるいは留学のために上京してくるケースが多いというのもありますが、何よりも彼ら(彼女ら)の国々に固有のコミュニティが形成されており、そこからの紹介を通して入社してくるケースが大半を占めていたことが一番の理由でした。  そのためスタッフの入れ替わりが激しかった元職場においても、清掃員が欠ける状況に陥ることなく、新たに入ってきた外国人スタッフも“祖国の仲間”がいる安心感もあってか、異国の地で変に気負うことなく、のびのびと仕事に励んでくれ(ているように見え)ました。
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性格には傾向がある
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およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。
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