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元ラブホ従業員が明かす“外国人清掃スタッフ”の裏事情「勤務態度は総じて良好だったけど…」

ベトナム人スタッフの場合

ホテルのダブルベッド スタッフの全員が20〜30歳までの留学生でした。男女比は4:6あたりで、やや女性スタッフが優勢。  留学生であるため、実家の経済状況は基本的に恵まれており、ほとんどのスタッフは留学しているあいだに少しでも日本での生活を楽しもうという目的のためにアルバイトに励んでいる、といったところでした。  性格に関しては、よく喋る方もいれば大人しめの方もいて、主に明るくリーダーシップがある1人の男性スタッフが他の仲間を統率しているといった様子で、ベトナム人スタッフの全員が彼の“つて”で入社していました。  やはり語学力に関しては各人によって大きな差があり、前述の“リーダー”は日本語でジョークが言えるくらいには精通していましたが、来日したばかりのスタッフはほとんど日本語が理解できず、こちらの指示を飲み込めず、業務に難儀するケースが多々ありました。  勤務態度に関しては極めて良好ですが、自分に都合の悪いことを指摘されると“意図的に日本語が理解できないふりをする”スタッフもいたりと、例外もありました。 (余談ですが、後日そのスタッフは備品を大量に持ち出したことによりクビになりました)  また、女性スタッフのなかには副業として通訳のアルバイトをしている方もいたのですが、彼女はどのスタッフよりも羽振りがよく、それがとても印象に残っています。  

ネパール人スタッフの場合

 ほとんどが女性スタッフで、年齢は35〜45歳あたり。性格は総じて控えめで、勤務態度も外国人スタッフのなかでは群を抜いて真面目でした。  基本的に旦那さんがインド・ネパール料理を経営しているかそのスタッフで、働くことの主たる目的は「現地にいる娘をインターナショナルスクールに通わせたい」といったものでした。    語学力に関しては総じて高く、細やかな指示に対しても過不足なく理解してくれるので、フロント側からしても一緒に働いていてとても重宝する存在でした。  しかしながら、なぜかフィリピン人のスタッフとは相性が悪く、彼女らと組んで清掃業務に従事すると、露骨に能率が落ちるといったケースも見受けられました。  また、はじめに“ほとんどが女性スタッフ”と記しましたが、過去に男性スタッフが一名在籍しており、勤務態度も比較的良好だったのですが、実は不法入国者であり、よそで何らかのトラブルを起こしたことがきっかけで“逃げるように”帰国しました。  上記のケースはとても稀ですが、個人的にとても印象に残った出来事であり、もう少しだけ彼の人となりを知ることができたらな、と今でも思っています。 <文/和田ハジメ>
およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。
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