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「僕なんかより将来性は高い」妻の住む東京に大阪本社から異動した夫。“妻の大黒柱化”で世帯年収2000万円超えも目前に

共働き夫婦が約7割を占める現代において「稼ぐ妻」が世帯年収を押し上げ、存在感を増している。これを戦略的に捉え、「妻の稼ぎを伸ばす」ことで世帯年収を倍増させている者たちがいる。彼らに共通するものは何なのか。新時代の夫婦の戦略を解明していく!

妻の住む東京に夫が転居

[夫婦で稼ぐ]の新常識

便利家電をフル活用して妻を支えている隆史さん(仮名)。「自分も仕事で認められたいが、おそらくこのまま平社員だと思う」と語る

夫(39歳)/年収800万円 妻(42歳)/年収900万円 妻の稼ぎを伸ばすことで世帯年収を激増させる。そんな新しい夫婦像を採用する人たちが増え始めている。製薬会社の大阪本社で営業職に就いていた伊東隆史さん(仮名・39歳)は、妻となる春香さん(仮名・42歳)の働きぶりに先見の明を持ち、今から10年前に大阪から彼女の住む東京に居住地を移した。 「大手上場の金融会社に勤務する彼女は社内での評価が抜群で、僕なんかより将来性は高く、出世も見込めました。転職で彼女のキャリアを棒に振るのはもったいないと思い、逆に僕が東京支社に異動することに決めました」

夫の支えで妻の年収がアップ!

4年前に春香さんが管理職へのスピード出世を果たしたのを機に、家事の分担割合の見直しを図ったという。 「妻の仕事がかなりハードになったので、彼女に余計な気遣いをかけぬよう、便利家電を購入し、自分ひとりで家事が完結する環境を整えました」 隆史さんのバックアップを力に変えた春香さんは、今年からエリア全体の管理を任されるように。年収も4年前と比べ、100万円アップの900万円と、世帯年収2000万円オーバーも射程圏内だ。
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