「人前で全く喋れなかった」少女が、“アイドル”に憧れてステージに立つまで
「これはすごいな、“本物”のアイドルだ……」
吸い込まれそうな瞳。ファインダー越しに彼女を見つめるカメラマンが、思わず感嘆の声を漏らした。
「自分の単独企画として取材を受けるのが初めてで、すごく緊張しています……」
じつは事前にスタッフと“インタビューの練習”をしたそうで、その様子の動画を送ってくれていたのだ。初々しくて可愛くて、筆者はもう会う前から“胸キュン”だった。
SNSでは「あのちゃん(元メンバー)に似ている」との声もある。だが、らきさんは「私は私なりにがんばるつもりです」と話す。
今でこそステージで輝いているが、もともとはかなりの人見知りで、人前に出るどころか、人と話すこと自体が苦手だった。
「小学生の頃は本当に人前で全く喋れなかったんです。発表会や授業中の音読とかは、友達に助けてもらっていました」
そんななかでも絵を描くことが大好きだったらきさん。
休み時間になると、ずっとスケッチブックに向かっていたという。
引っ込み思案だった彼女に心境の変化が訪れる。
「お姉ちゃんがアイドルになったんです。本当に王道な感じの。私はアイドルには興味がなくてよく知らなかったんですが、お姉ちゃんのステージを見て『すごい! 私もアイドルになりたい!ステージに立ってみたい!』と思うようになったんです」
らきさんは姉が所属する事務所のオーディションを受けた。そして見事、一次審査に合格し、二次審査に進んだにもかかわらず、「辞退してしまいました」と話す。
いったい、何があったのだろうか?
「自分に自信がなくて、やっぱり無理かなあって。当時は垢抜けていなかったし、お姉ちゃんと一緒にアイドルになりたかったんだけど、もしも受かっても違うグループになっちゃうし、今のままでもいいかなあ……もじもじ……みたいな心境でした(笑)」
10月4日で12周年を迎えたアイドルグループ「ゆるめるモ!」の新メンバー、らきさん。アイドルになってまだ間もないが、すでにSNSでは何度もバズを経験し、大きな注目を集めている。そんな彼女が何者なのか、まだ一般的にはあまり知られていない。
そこで今回は、インタビューを申し込んでみたのである。
SNSで話題のアイドルを直撃!
お姉ちゃんのステージを見て「私もアイドルになりたい!」
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ