「ニセコ駅周辺」に広がっていた“意外な光景”。日本屈指のインバウンド観光地も、実態は「かなり限られた区画だけ」だった
―[テーマパークのB面]―
北海道のスキーリゾート・ニセコのスキー場リフト券が1万円を越したことが話題になった。このリフト券は「ニセコ東急グラン・ヒラフ」と「ニセコHANAZONOリゾート」、「ニセコビレッジスキーリゾート」、「ニセコアンヌプリ国際スキー場」の4つのスキー場共通で使えるチケット。2022〜23年シーズンは8,500円だったのが、23~24年シーズンには9,500円まで上昇。そして迎えた今シーズンは、さらに1,000円値上がりした10,500円になったというわけだ。
こうした値上がりの背景にはニセコに訪れる外国人観光客の増加がある。倶知安町の発表では、ニセコ地域(倶知安町とニセコ町、そして蘭越町の3町にまたがるニセコリゾートエリア)の23年度の外国人宿泊客の延べ人数は73万8,800人で、過去最高を記録したという。コロナ禍前の数値を大幅に超え、パンデミックのダメージから完全に復活した形となる。
「ニセコ駅周辺」は、意外にもひっそりしていた
「英語だけの看板」や「コンビニで売られているシャンパン」
ライター・作家。チェーンストアやテーマパークをテーマにした原稿を数多く執筆。一見平板に見える現代の都市空間について、独自の切り口で語る。「東洋経済オンライン」などで執筆中、文芸誌などにも多く寄稿をおこなう。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)『ブックオフから考える』(青弓社)
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