YouTubeで話題の“変身メイク”の女王に施術してもらった
メイクひとつで「美少女戦士セーラームーン」「初音ミク」などアニメキャラへの変身からレディー・ガガのPV再現までやってのけ、YouTubeで話題のメイク女王、ミシェル・ファンをご存じでしょうか。
彼女は24歳のベトナム系アメリカ人で、08年から家庭用ビデオを使い、自身のメイクテクニックをYouTubeに投稿。すっぴんの状態から自らの顔にメイクを施し、そのビフォー⇔アフターの変わりっぷりと完成度の高さで注目を浴び、これまで累計約4億回の再生回数を集め、さらにチャンネル登録者数は142万人を超えるほど。現在はその腕前を買われ、メイクアップアーティストとして活躍している、まさに現代のシンデレラ・ガールなのです。
そんな彼女が初来日するということで、「ファンデーションなんてめんどくさい。メイクはたまにマスカラとグロスを付けるくらい」というズボラ記者が直撃取材を敢行。いざ、六本木にあるグーグル東京オフィスへ。目の前に現れたミシェルさんは小柄ながらメリハリのきいたダイナマイトボディで、素顔はとてもキュート。いつ頃からメイクに目覚めたのでしょうか?
「小さい頃からハロウィンのコスプレなど大好きで、お母さんから化粧品を借りてよくメイクをしていました。女性はいくつになっても自分を変えたいっていう変身願望があると思うんですが、それからどんどんメイクにのめり込んでいって、YouTubeにメイクアップ動画を投稿するようになったのは、21歳のとき。当時はアートスクールに通っていて、寿司レストランで学費を稼ぎながら趣味程度でやっていたんです」
YouTubeに投稿される彼女の動画は、すっぴん状態からナレーションと字幕付きの実演形式で紹介され、テクニックもさることながらその変身ぶりで、一気に火が付くことに。ついには寿司レストランの店員を辞めて、YouTubeでの広告収入をメインに、メイクアップアーティストへと転身したのです。で、ぶっちゃけ、いくらくらい稼いでるの?
「トップパートナーの方々は数十万ドルレベルで稼いでいらっしゃいますよ(笑)」
グーグル広報の方によると、YouTubeの広告料で年収がトップの人は約1000万円に及ぶとも!
「メイクに限らず、料理やスポーツ、アートなどYouTubeをプラットフォームにして成功する可能性はいくらでもあると思います。みなさんにもぜひ、いろいろ挑戦してほしいですね」
インタビューを終え、帰ろうとするとミシェルさんから「あなたの眉はアメージングね。ただ、もう少し肌に均一感を加えて、マスカラとアイライナーを少しだけ付けるといいわ。ちょっとやってみていいかしら?」と声をかけられ、急きょ、メイクを施してもらえることに。「世界的なメイクアップアーティストの手にかかれば、こんな自分でも美しく仕上げてもらえるのかも!」という淡い期待が胸をよぎります。
メイクのポイントは、
◆肌のトーンを確認するのは、手首の静脈。青色はクール系肌、緑色はウォーム系肌のファンデーション(色味は頬を基準にする)
◆ファンデーションはブラシとスポンジで塗る(指を使うと塗った跡が肌に残るため)
◆顔のど真ん中から外側へ斜めに小さくクロスを作るように塗っていくと自然に見える
◆パウダーは優しくローリングするように塗る
◆アイメイクはアジア人の場合、ブラウン系がなじむのでオススメ
……とのこと。そして、あっという間に完成。日刊SPA!にて特別公開しちゃいます。
!? ひょえ~っ! コレが世界のビューティスタンダード! じゃなくて「バットマン」の女ジョーカーのようになってしまいました。はい、気持ち悪いですね。ごめんなさい。通訳さんをはじめ、まわりにいたスタッフは、「おぉ、変わりましたね」とか「その(アイ)ラインがすてき」と言ってくれましたが、目が笑っております。口元がゆがんでおります。
ということで、美人にはなれなかったけど、変身はできました☆ ……これを機に、記者は今後もすっぴんで通す固い決意をしました(泣)。
だがしかし、ミシェルさんのYouTubeチュートリアル動画はどれも完成度が高い(本当ですよ!)ので、女性だけでなく、男性も必見です。
取材・文/おはつ 撮影/林 健太
◆『ミシェル・ファン Youtubeチャンネル』
http://www.youtube.com/user/MichellePhan
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