【アキバの風俗事情】人気のメイド風俗はどうなった?
―[脱マニア化する秋葉原の今]―
電気街、パソコンの街、オタクの街としての“マニアック”なイメージを生んだ秋葉原。しかし、家電店やPCショップの老舗が消え、同時にマニアでない人々の流入で変化が起きている。そんな秋葉原の“今”を追った
◆消えていく秋葉原、景色を変えた場所たち
【リナカフェ】
いまだに跡地が残っているリナカフェも秋葉原の象徴だった。
「昔は、ショップに買い物に来た人が買ったものを並べて楽しそうに話していたよ。パソコン通りの人も減った感じがするし、活気はなくなったね」(近隣飲食店経営者)
【交通博物館】
「子供が秋葉原に行くとき、一番の楽しみだったのが、交通博物館ですよね。だから、昔は秋葉原=鉄道みたいなイメージもありました」(秋葉原に来ていた男性)
’06年に多くの人に惜しまれながら閉館。跡地にはビルが建つ予定。
【石丸電気】
「いしまる~、いしまる~、電気のことなら石丸電気♪ 石丸電気は、あきはばら! でっかいわ!」のCMソングでおなじみの石丸電気。10月(予定)で店舗ブランドを「エディオン」に統一。家電の街を代表する屋号が終焉を迎える。
【アキバの風俗事情】
「現在、生き残っている店舗型風俗は、中国エステだけでしょう」
そう話すのは、秋葉原を根城とする元風俗店経営者だ。
風俗業者が“メイド効果”にあやかろうと、「メイド風俗」を相次いで開店したのは、メイド喫茶が大流行した’05年ごろのことだった。そして、同年11月には、メイド風俗の経営者が風営法違反で逮捕されるという事態も起こった。
「当時、風俗業者は中国人にまでメイド服を着せて大儲けしていましたが、禁止区域営業で一発アウトが相次ぎ、今はすべて潰れました。メイド系に大甘といわれた万世橋署も、さすがに見過ごすわけにはいかなかったんでしょう」
現在は一部デリヘル店が「アキバ系」を謳っているが、それも風前の灯。店舗型では、相変わらず中国エステと当局の“イタチごっこ”が続いているという。
― 脱マニア化する秋葉原の今【6】 ―
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