更新日:2014年05月09日 17:02
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ターゲットはアラサー!? 『セーラームーン』の新展開

「流行は繰り返される」という。確かに我々が幼少期にハヤっていた事象&アイテムが、あるものはかたちを変え、またあるものはそのままのかたちで注目されている。そこで、再ブレイクの仕組みとその魅力を紐解いてみた! ◆長年の”思い”に応えて再ブレイク<セーラームーン、宇宙戦艦ヤマト>
セーラームーン

『美少女戦士セーラームーン Crystal』(C)武内直子・PNP・講談社・東映アニメーション

 ブーム再燃中の懐かしの作品といえば『美少女戦士セーラームーン』と『宇宙戦艦ヤマト』ですね。 『セーラームーン』で今、目立っているのは20周年をきっかけに展開が始まったファッション関係の商品。ターゲットはアラサーになったかつてのファン。例えばバンダイはコスメのライン「ミラクルロマンス」をネットで展開。第1弾「シャイニングムーンパウダー」などの発売時には注文殺到でサイトが落ちました。また「セーラームーンなりきりブラセット」などファッションブランドとのコラボも積極的に展開中です。7月からは新作『美少女戦士セーラームーンCrystal』がニコニコ動画で全世界同時配信される予定です。
宇宙戦艦ヤマト

『宇宙戦艦ヤマト2199』(販売元:バンダイビジュアル)のブルーレイ。1~7巻まである

『宇宙戦艦ヤマト』は’12年に『宇宙戦艦ヤマト2199』としてリメイクされました。全26話を全7章に分けて劇場で上映したところ最終章は興行収入1億円を超えるヒットになりました。旧作の魅力はそのまま保ちつつ、敵味方側の人間ドラマを厚くしたほか、3DCGを活用してハードなメカ描写を展開するなど、40年前にはできなかった「見たかった映像」を現代のセンスできっちり見せたことが人気の理由。それが50歳前後のオールドファンを劇場に向かわせたようです。’14年には完全新作の劇場版が公開される予定です。  2作ともかつてのファンの「ほしかったもの」「見たかったもの」にしっかり応えている点が今のブーム再燃につながっている理由だと思います。 ★再燃のワケ 藤津亮太氏オールドファンの思いを詰めて再アニメ化 【藤津亮太氏】 アニメ評論家。主な著作に『チャンネルはいつもアニメ ゼロ年代アニメ時評』(NTT出版)など。カルチャーセンターでアニメ関連の講座も行う ― ’80~’90年代[懐かしのブーム]が再熱する理由【3】 ―
宇宙戦艦ヤマト2199

21世紀「ヤマト」が再びアニメの歴史を塗り替える

チャンネルはいつもアニメ―ゼロ年代アニメ時評

ワンランク上のアニメの楽しみ方を!

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