更新日:2016年04月28日 19:50
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小林可夢偉 F1日本GP直前インタビュー

唯一のF1日本代表が2度目の母国GPに挑む! オーバーテイクキング可夢偉の[鈴鹿決意表明]!
小林可夢偉

F1日本代表 ザウバーF1チーム 小林可夢偉

◆あの素晴らしいオーバーテイクショーをもう一度!  ヘアピンで炎の5回抜き! 去年の鈴鹿F1は、可夢偉のオーバーテイクショーで最高に盛り上がった! 今年も間もなく、日本のF1ファンの期待を一身に背負う可夢偉が鈴鹿に帰ってくる! イタリアGPが行われたモンツァで“オーバーテイクキング”に話を聞いた。 ――夏休みには日本に帰国して、地元尼崎や鈴鹿サーキットでのイベント出演で大忙しでした。ファンに接してどうでした? 可夢偉 「まあ、イベントに出るという機会があまりないんで、場所は関東じゃなかったけど、日本が確実に復興に向かっているのを感じられたのと、去年よりファンの数も増えて、気持ちとしてはすごくうれしかった」 ――これまでの13戦を振り返ると、今年はどんなシーズン? 可夢偉 「前半はコンスタントにポイントが取れてよかったけど、クルマの開発が遅れて、シーズン半ばからここ最近は苦しいレースが続いてます。ただ、どういうふうにすればよくなるか、来年(ザウバーに残留)に向けてどういうふうに開発すればいいかが見えてきたんで、いい経験ができてると思います」 ――序盤はレッドブル、マクラーレン、フェラーリ、ルノーに次ぐ5番目をメルセデスと争う位置にいたのに、今はフォースインディアとトロロッソに抜かれて、8番目くらい? 可夢偉 「そうなんですよ。まあ去年の感じになってきましたね(苦笑)」 ――でも、予選で沈んでも“決勝に強いザウバー”というイメージがありますが。 可夢偉 「それはイメージだけ、もう古い!(笑)」 ――じゃあ“決勝に強いドライバー”かな。 可夢偉 「決勝に……。最近はすべてが噛み合ってないから、去年の序盤みたいになってきてる」 ――ザウバーのクルマの問題点は? 可夢偉 「全部!(笑) とにかく全体的に遅いですよ。まあ、例えば僕らのクルマにはエキゾーストブローイング(エンジンの排気を利用してダウンフォースを得るシステム)がないから(今シーズン途中で開発断念)、ダウンフォースが足らないのでトラクション(タイヤがスリップせずにクルマを前に進める力)が効かないとか」 ――それが一番の問題? 可夢偉 「それまでは結構ほかと一緒(同等)くらいだったのに……」 ――まだこれからクルマのアップデートはあるんですよね? 可夢偉 「まあ、次は鈴鹿に向けてあるんですけど。それを期待しつつ、それまでは頑張って粘るしかないかなと思います」
Sauber C30-Ferrari

鈴鹿に向けて大きなアップデートあり!ニューエンジンも投入予定!

――それは“鈴鹿スペシャル”とも言うべき大きなアップデート? 可夢偉 「一応大きなアップデートの予定なんですけど、どれくらい効果があるかは実際走ってみないとわからない」 ――鈴鹿に向けてアップデートがあると聞くだけで、ワクワクしますね。 可夢偉 「ホントですか(笑)」 ⇒【後編】に続く https://nikkan-spa.jp/66662 取材・文/コンコルド足立 写真/Sauber Motorsport AG MOBILITYLAND
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