杉作J太郎と桜壱バーゲンが選ぶ「日本一おバカな客引き&キャッチ」【後編】
―[C-1グランプリ2015]―
夜の繁華街をさすらうキャッチや客引き。はた迷惑な存在ながら時としてとてつもない話術で酔客の気を引くのも事実。そこで今回は風俗ライターや夜遊び好き記者の証言から珠玉の“作品”を完全網羅!! 一番おバカなフレーズはこれだ!
◆杉作J太郎と桜壱バーゲンが選ぶ!! C-1グランプリ<特別対談・後編>
◆客引き術の原点はバナナの叩き売り?
⇒【前編】はコチラ
杉作:「お兄さんたちが好きそうなコが揃いましたよ! 本当にちょうどよかったな~」はいいですね。この“たった今”感を出すのが演技部門に相応しい。これぞ露天商の基本で、バナナの叩き売りでも「今から30分安くする」とやるでしょ? なかなかのもんですよ。
桜壱:テレビ通販の「あと30分以内にお電話頂いた方限定、包丁をもう一本お付けします!」と同じ手法ですよね。なんも考えてないようで貴重性を高めていて巧い。
杉作:善人に見えちゃう不思議。
桜壱:「『警察だ!』といきなり手を掴んで『おっぱい警察です』と続ける」とか犯罪でしょ!
杉作:これ男なんでしょ? ミニスカポリスなら許しますけど……。
桜壱:ドラマ系だと一緒にラーメン食った話はけっこう好き。っていうか、これは客もキャッチもどんだけヒマなんですかね(笑)。
杉作:僕は「俺が全額おっパブ代払うんで、遊びに行ってもらえないっすか?」かな~。えっ、これ結局はカネ取られたんですか? キャッチの奥深さ、厳しさがよく出ていて哀愁もありますねえ。
桜壱:彼はきっと、おさわりNGに従ったんでしょうねぇ。手マンしたかったはず。悲しすぎる。まぁ、客引きは基本信用しないことですよ。優良店は勝手に客が来るから、彼らを雇わない。
杉作:都会で見知らぬヤツに話しかけられたら、怪しんだほうがいいですからね。彼らもヒマで、騙したいから面白い声かけ考えるんでしょうけど(苦笑)。
桜壱:結論はどんなに面白くてもキャッチは無視しろ、と(笑)。
【結果発表!!】
●開口一番賞
熟しきってない中身がトロトロの半熟女いるよ!
<杉作J太郎>
「熟女いるよ」なら怖いが、半熟ならばお婆さんは出てこないという保険的意味合いの言葉にも聞こえる。不思議な言葉ですね。
<桜壱バーゲン>
完全に熟しきってない、トロトロ具合が性的弛さ=ヤリマンっぽさを連想させる(笑)。半熟はおいしい=イイ女感もありますね。
●意外な返し賞
爆乳好きですか?ブスだけどいいっすよね!?
<杉作J太郎>
巨乳好きによくいる、顔は度外視的な考えを巧く突いている部分を評価します。素晴らしいおっぱいなのかつい待ちたくなる!
<桜壱バーゲン>
正直すぎて、逆に信頼してしまいそうになる。どんだけブスなのか、そしてガーナ巨乳はどんなものか好奇心をそそられますよね(笑)。
●演技賞
ちょうどよかった今かわいいコが揃いましたよ!
<杉作J太郎>
この“とぼけたオッサン”ぶりは、まさに演技派にしかできない。「本当にちょうどよかったなぁ~」の余韻感も完璧ですね。
<桜壱バーゲン>
いい客引き、いい女のコがいると勘違いしそうで、付いていきたくなる説得力がある。この客引きは間違いなくベテランでしょう。
●ベストドラマ賞
今日で彼女が引退するので指名してください
<杉作J太郎>
人間の良心に訴えつつ、性欲・金欲という弱点を突いた嘘。最終的にカネを払ってしまうという、キャッチの怖さも見せてますね。
<桜壱バーゲン>
読んでいて腹が立つほど、これは完全犯罪!けど、騙されるのもわかる。読者に注意を促す意味でもコレは外せないでしょう。
【杉作J太郎氏】
漫画家、コラムニスト、俳優など幅広く活躍。映画制作会社「男の墓場プロダクション」の代表を務め、監督として『怪奇!! 幽霊スナック殴り込み!』『やる気まんまん』などを作る
【桜壱バーゲン氏】
「ハズレ風俗体験漫画界の帝王」と呼ばれ、さまざまな実話誌系漫画を執筆。その一方、櫻井稔文名義で「絶望の犯島-100人のブリーフ男vs1人の改造ギャル-」(双葉社)を連載中
― C-1グランプリ2015【7】 ―
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