カワイイ女子が見たいファンにはかなりアツい「フィールドホッケー」――東京五輪“観戦穴場競技”探訪
~フモフモ編集長の今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第13回~
※前回の話…スポーツ好きブロガーのフモフモ編集長が、東京五輪でチケットが買えそうな穴場競技探訪へと出かけました。確かめに行く穴場はホッケー。もちろん東京五輪での現地観戦へ向けた穴場探しですので、アイスホッケーではなくフィールドホッケーのほうです。東京五輪穴場競技の聖地“埼玉の秘境”、駅前なのに圧倒的大自然が待ち受ける町・飯能市へ。ホッケーの町ならではのお土産も買いつつ試合会場に辿り着くも……試合開始5分前になっても誰もこない異常事態! 遠くの山の上に目的地の「駿河台大学ホッケー場」の看板が。飯能市にはホッケー場が2つもあったのか――
会場の勘違いに気付き、看板の見える山の頂まで登り切ったら、確かにココらしい垂れ幕。
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すでに「フィールドホッケー」の試合は始まっており、攻撃側はサークルに沿って並び、大人数でゴールを狙う。
しばし観戦していると、だんだん戦術などもわかってきます。観戦の感覚は完全にサッカーと同じです。中央には攻撃の展開を担うプレーヤーがいたり、サイドにはドリブルを得意とする運動量豊富な選手がいたり、個々の特徴もサッカーと似通っています。頻繁に試みられる崩しのプレーが「サイドをえぐって中央へクロス」というものだったりするなど、サッカーと似通ったところはとても多い。サッカーを見慣れていれば、スンナリとなじめる競技でしょう。
しかも、僕のような「カワイイ女子を見たい」という情熱がある諸氏には、ホッケーはかなりアツい競技でした。まずホッケーのユニフォームはスカートタイプのものが非常に多く、常にチラリチラリとスカートがめくれます。風にめくれるスカートと、そこから突き出るチカラ強い太もも。その健康美。さらに、ノースリーブで肩が出ているタイプのユニフォームも多く、足フェチと脇フェチを両方いっぺんに満足させる嬉しいビジュアルです。
さらに嬉しいのが、彼女たちの動き。ホッケーでは地面を転がるボールをスティックで叩くため、身体を前屈させたり、ものすごく沈み込ませたりする機会が多いのです。そのとき、グッと踏み込んだ太ももに隆起する筋肉など、とても素晴らしい。スティックでパンと叩きたくなるくらい素晴らしい。ものすごく暑かったので1試合だけ見て帰ろうかとも思っていたのですが、彼女たちの肢体をずっと眺めていたいような気持ちになり、結局3試合見てしまったほど素晴らしい。
激しいボールの奪い合い、素晴らしい。
思いっきり身体を沈ませてボールを叩く、素晴らしい。
待ち時間はスティックを杖にしてひと休み、これもまた素晴らしい。
ちょっとひと休みのポーズ、特に素晴らしい。
ずっとこのポーズを見ていたいくらい、素晴らしい。
ホッケーの女子日本代表は「さくらJAPAN」という名前なのですが、なでしこJAPANの試合は人気がありすぎて見られないなら、さくらJAPANでもいいんじゃないかという気がムラムラとたぎってきます。試合も似たような感じですし、名前も似たような感じですし、何よりさくらJAPANのほうがセクシーさでは上っぽい。別にパンツが見えたりするわけじゃないんですが、スカートが揺れているだけでグッとセクシーな感じがしてきます。
幸い、さくらJAPANはソコソコ強いです。来年のリオ五輪へ向けても、最後の出場枠を争っているくらいの強さがあります。リオ五輪の出場枠は全部で12あるのですが、アジア王者・韓国やワールドリーグの上位入賞国などで9つは決定済み。残る3つの枠はヨーロッパ王者・アフリカ王者・オセアニア王者に割り当てられているのですが、もしすでにワールドリーグで出場権を獲っている国が大陸王者となれば、その枠はスライドしてワールドリーグ下位の国に回ってくる仕組みです。日本は順番待ちの列でインドに次ぐ2番目の位置にいますので、2枠スライドしてくればリオ五輪出場となるのです。
まず、アフリカの国はどこもワールドリーグで出場権を獲っていないので、アフリカ大陸王者枠がスライドしてくることはありません。ヨーロッパ大陸王者枠 はオランダ(世界ランク1位)、ドイツ(世界ランク5位)、イギリス(世界ランク7位)のいずれかが優勝すると枠がスライドしてくることになっていたのですが、8月30日まで行なわれていたヨーロッパ選手権でイギリスが優勝し、めでたくヨーロッパ大陸王者枠がスライドしてくることが決まりました。
そして、オセアニア王者枠はオーストラリア(世界ランク2位)、ニュージーランド(世界ランク4位)のどちらかが優勝すると枠がスライドしてくるのですが、オーストラリアとニュージーランドが揃ってオセアニア王者を逃すとは考えにくく、その枠はスライドしてくることが濃厚です。何せ、1999年大会から8大会連続でオーストラリアとニュージーランドが決勝戦で戦っているのです。どっちかがきっと優勝するでしょう。もう9割9分、さくらJAPANのリオ五輪出場は決定です。強くてセクシーなさくらJAPAN、4大会連続の五輪出場で、2020年東京五輪へ向けても尻上がりに注目度も高まるのではないでしょうか。
ただ、ひとつだけ残念なお知らせがあります。
ホッケー、そんなに穴場じゃありませんでした。意外と言うべきか、ホッケーの試合は大勢のサポーターによって、めっちゃ盛り上がっていたのです。「客が2人しかいない」「みんな試合なんか見てない」「会場にいる人はほとんどが身内」などなど、いかにも穴場という競技を見てきた身としては、驚くほどの盛り上がりがホッケー会場にはありました。
さながらサッカーのサポーターのように、各チームにはそれぞれ応援団がついています。それも半端なヤツではありません。この日、試合をしたチームは山梨・奈良・広島・滋賀・栃木から集まってきていたのですが、サポーターもまた遠方から駆けつけてくるぐらい熱心でした。
特にスゴかったのが栃木県からきた、グラクソ・スミソクラインOrange Unitedというチームのサポーター。彼らはバスツアーを組んで、大挙して飯能までやってきたというから驚きです。チームのためなら、どんな遠くにでも駆けつけ応援する「サポーター文化」が、ホッケーには根付いているんですね。
彼らの会話に耳をそばだてると、「こないだは広島まで行ってきました」みたいなことを平然とクチにしています。うーん、ガチの人たちだ。この調子なら、自分たちのチームから出た代表選手を応援するため、東京五輪にも「ホッケーを見る」という強い意志を持って臨むことでしょう。「何でもいいけど、客が少なそうなのでホッケー」という僕のような穴場狙いとは、そもそもの性根が違います。
「何でもいい」という人にオススメできるほどこの穴は大きくなさそうですが、さすがになでしこJAPANを見るよりは競争は緩やかでしょう。なでしこのチケットには応募しつつ、さくらJAPANの試合にも一応申し込んでおくと、意外な滑り止めとなるのではないか。「なでしこJAPANを見たい」というみんなの第一志望、そこから漏れた人たちを受け止められる第二志望校はフィールドホッケーなのではないか。サッカーで落選することを前提に、ズバッと「ホッケーでもいいです!」を宣言できたなら、意外な喜びが待っているかもしれませんね。
『自由すぎるオリンピック観戦術』 スポーツイベントがあるごとに、世間をアッと言わせるコラムを書き続ける、スポーツ観戦ブログ『フモフモコラム』の中のひとによるオリンピック観戦本 |
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