更新日:2017年11月27日 21:20
カーライフ

シルバーウィーク渋滞の高速道路。走りやすさは新東名でもSAで選ぶなら東名がオススメ

高速道路で東京から名古屋方面に向かうには、御殿場JCTで東名と新東名に分かれるわけで、東名は海側を新東名は山側を走っております。ただ通過するだけなら走りやすい新東名なわけですが、道中のサービスエリアも楽しもうと思うと、実は東名のほうが個性的で味わい深いSAが多いわけで……。今回は東名・新東名を中心にSAを勝手に採点してみました! ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=937554 走りやすさは新東名でも個性で選ぶなら高速道路SAは東名がイイんだよ!MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu ◆走りやすさは新東名でも個性で選ぶなら高速道路SAは東名がイイんだよ!  ゴールデンウイーク以上の渋滞が予想されているシルバーウイーク。それでも行かねばならぬのが、たまのレジャーというものだ。  そこで今回は、東名・新東名を中心にした東京‐名古屋間の高速道路サービスエリアのランキングをお送りする。高速道路研究家たるワタクシが、この8月に実際に訪れて採点させてもらった。時間と予算の都合で調査したのは上下線どちらかだけだが、同じSAなら上下線で設備に大差はないので、十分目安にはなると確信する。
走りやすさは新東名でも個性で選ぶなら高速道路SAは東名がイイんだよ!

【駿河湾沼津SA】SA前方には駿河湾が後方には富士山が控える景観日本一のSAなり! トイレもキレイで飲食店も充実。それゆえ立ち寄る人も多く休日は混みまくり

 栄えある第1位は、新東名のネオパーサ駿河湾沼津! 前に駿河湾、後ろに富士山の眺望はパーフェクト。2階にあるトイレは高級ホテル並みだし、建物もリゾート風で文句なし。総合的に日本一のサービスエリアと言っていいが、駐車場の作りが複雑で止めづらく、台数も常に不足気味。よって休日は猛烈に混雑する。シルバーウイークはSAに入るだけで1時間待ちを覚悟!な状況だから、実際は避けたほうが無難だ。  となるとイチオシSAは、ランキング第2位の足柄になる。もちろん足柄も混雑するが、駿河湾沼津よりはずっとマシ。ピカピカのネオパーサ系に比べると設備はやや古いが、下り側には温浴施設や足湯もあり、『エヴァンゲリオン』の巨大フィギアなど、エンターテーメント性も高い。ここには古き良きSAの癒しがある! 個人的にはこちらのほうがくつろげて好きです。  第3位は伊勢湾岸道の刈谷PA。SAではないが、観覧車で有名なハイウェイオアシスが併設されていて人気抜群につき、特別に選考対象とした。風景に観覧車があるだけで心が和むし、ここのデラックストイレ(特に女子側が凄いらしい)は必見。名古屋地区のエースである。ただ、さすが東名・新東名。日本の大動脈につき、4位以下でも設備は充実しまくっていてハズレはない。  ところで名古屋方面に向かう際、東名と新東名、どちらのルートを選ぶべきか? SAだけを考えたら、圧倒的に東名がイイ。まず、SAの駐車台数に3倍近い大差がある。例えば東名の富士川SAは上下線それぞれ354台/246台(小型車)だが、駿河湾沼津は上下線とも98台(同)ずつ。交通量はどちらも同じくらいだから、新東名のSAは入場するだけで大変だ。それに東名のほうが各SAの個性も強い。道路の走りやすさは断然、新東名だが、SAで選ぶなら東名なのだ。  今回の調査の足には、新開発のクリーンディーゼルを搭載したボルボV40D4を使用した。ディーゼルの太いトルクとともに、前車追従型クルーズコントロールが抜群の性能を発揮して、ほとんど自動運転感覚! 長距離ドライブもまるで疲れない。しかも燃費はリッター20㎞を記録! しかもしかも燃料は割安な軽油! こんなラクチンで安上がりなGTは初めてでした。  次回は、名神以西の西日本編をお送りします! ⇒【調査結果の詳細】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=937575(高速道路SA勝手に通信簿・中日本編) 走りやすさは新東名でも個性で選ぶなら高速道路SAは東名がイイんだよ!
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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