中国と韓国、それに北朝鮮の終わりなき反日①

文在寅

文在寅

常識が通じない3国

 中国と韓国、それに北朝鮮。これら3国は、事あるごとに反日言動をとる。日本がいかなる対応をしようとも繰り返される彼らの反日行動を目の当りにすると、むなしささえ覚える。日本にとっては本当に厄介な隣人というしかない。  核とミサイルで日本を挑発する北朝鮮。慰安婦像を設置する韓国。尖閣の強奪を目論む中国。彼ら3か国なぜ彼らと話が通じないのか。それは、一つには彼らが持っている歴史的知識とわれわれ日本人がもっている歴史的知識に違いがあるからだろう。  北朝鮮はいわずもがなだが、中国や韓国でも自由な研究や発表ができず、学校教育でも彼らは自国民に不利な歴史は教えないばかりか、事実に反することを教えている。自国民への誇りを持たせるという意味では、日本も彼らを見らなったほうが、よいくらいではないか。  とはいっても、日本で多様な考えが手に入れられると考えたら大間違い。教科書でもマスコミでも、これまでは同じ方向の意見しか発せられなかった。しかしながら、ネットの時代になって、個人が情報を発信できるようになり、ようやく多様な意見を目にするようになった。  このたび、拳骨拓史氏が文庫版の『日中韓2000年の真実』を刊行した。同書は日中韓のあいだの歴史における主張の違いを、資料をもとに考察したものだ。それは、中国、韓国人が教えられないことだけでなく、日本人にとっても知らないことが紹介されている。  そこで、拳骨氏が文庫版のために書き下ろした「あとがき」を前後半の2回に分けて紹介しよう。

文庫版あとがき

 この本は2011年12月に新書として出版して約六年が経過したが、新たにつけ加えることはほとんどない。この六年の間、東アジアを巡る環境は大きく変わりつつある。  本書、「第四章 領土問題のウソ」の執筆に際し、外務省に中国・韓国との領土問題について問い合わせをしたところ、政府としてまとめた資料はなく、逆に「そのような本があるなら教えて欲しい」と言われ、驚いた思い出がある。  そのため、本書の執筆に国の役に立たんという一種の使命感を抱いたが、2012年8月15日に香港の活動家らが尖閣諸島に上陸しことを契機に、日本政府は尖閣諸島の国有化を表明。  結果として中国で大規模な反日デモが連日続き、日本でも領土問題に対する意識が高まり本書は連日増刷を重ねたことから、思想戦に勝利するための一翼は担えたのではないかと密かに自負するところである。  また「第一章 古代日本のウソ」「第二章 受容文化国のウソ」では、近代以降は日本が中国・韓国へと文化を伝えたが、近世以前は文化を受容する立場であったとする説(中国は文化の父、韓国は文化の兄)が有力であったことを否定し、近世以前に日本から文化が両国へ伝わり、絶賛されたことを示す記録を紹介することで、文化とは相互交流するものであり一方的に伝来するなどあり得ないことを説いた。  これも当時、保守派の著名な先生が我が国から文化が大陸へと伝わったことを知らなかったことに危惧を抱き、執筆したのだが、読者の多くに本書が支持された理由の一つとなった。 「第三章 戦争責任のウソ」は足早であるが、近代日本の戦争責任に関する不当な批判に反論し、「第五章 日中間、忘れ得ぬ人々」は私が最も言いたいことを凝縮して述べた章であるが、多くの読者が「感動した」と共鳴いただき、著者として感謝にたえない。(後半に続く) 【拳骨拓史(げんこつ・たくふみ)】 1976年生まれ。著書に『昭和の戦争の真実』(育鵬社)、『韓国「反日謀略」の罠』(扶桑社)、『「反日思想」歴史の真実』(扶桑社新書)ほか。
日中韓2000年の真実

中国・韓国では絶対に教えない真実の歴史を分かりやすく語る。

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