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上杉リークス 「消費税国会」直前の波紋

上杉隆

「既存メディアが無視を決め込むのは想定内。リークはまだ始まったばかりです」と不敵な笑みを浮かべる上杉隆氏

「問題閣僚」と呼ばれた2人は、やはり新内閣の顔ぶれから外れた。前消費者担当相の山岡賢次氏と前防衛相の一川保夫氏の両名の話だ。「マルチ商法」との特別な関係が再三にわたって取り沙汰されていた前者は論外だが、後者が“クビ”にされたのは、そもそも部下であった元防衛局長の「オフ懇(オフレコ懇談)メモ」が報じられたことがきかっけだった。 「犯す前にこれから犯しますよ、とは言わない――」 米軍・普天間飛行場移設に必要な環境影響評価(アセスメント)を巡って、本来ならば表に出ないはずのこの発言でバッシングの嵐が吹き荒れたのだ。 思えば、民主党政権に代わってからというもの、この「オフ」扱いの発言がなぜか白日の下に晒され、ポストを追われる閣僚が続出したのも事実。「書いたらその社はもう終わりだ」発言で辞任に追い込まれた松本龍前復興担当相、「放射能つけちゃうぞ」発言の鉢呂吉雄前経産相など、枚挙に暇がない。 ここに、「オン」「オフ」「完オフ」「引用絶対不可」などと注意書きされたうえで、発言場所や日付、コメントした閣僚や官僚たちの名前が明記された膨大なペーパーの山がある。昨年末、「ジャーナリスト休業宣言」を出した自由報道協会代表・上杉隆氏から小誌に手渡されたのは、記者クラブ加盟社の政治記者が共有する「懇談メモ」の束だ。 すでに、『週刊文春』や『週刊ポスト』など、上杉氏が手掛けた「暴露記事」を目にした読者もいるかもしれないが、これと同じ出所のデータが小誌にも持ち込まれている。 「10・15 町村 オフ懇 俺は山岡君とは親友なんだよ、本当は。信ちゃん賢ちゃんの仲だし、個人的には山岡くんの首を獲りたいと思いません」 発言者の「町村」とは、自民党の町村信孝元官房長官。一方、コメント中にある「山岡」とは、今回の内閣改造で外された山岡賢次前消費者担当相。昨年末の問責決議直前でのオフ懇のひとコマなのだが、ライバルであるはずの野党議員からこのような目で見られていたのも憐れでならない……。このほか、鳩山由紀夫元首相をはじめ、渡部恒三民主党最高顧問、仙谷由人元官房長官など、数多くの国会議員の愚にもつかない与太話で溢れているのだ。 今回の“上杉リークス”の告発を受け、ツイッター上には、「俺らがマジで動けば上杉の野郎は刑事事件で逮捕だよ!」と民放関係者がブチ切れる様子を伝えるツイートが話題にもなったが、全国紙記者の一人が声を潜めて明かす……。 「(メモの暴露で)今後、何がどういうかたちで飛び出してくるかわからないのは事実。ただ仲間内では、どこの社も結局無視を決め込む以外ないだろうと話しています……」 ※この続きは週刊SPA!1月17日発売号に収録 取材・文/ソラマメタロウ
週刊SPA!1/24号(1/17発売)

表紙の人/平山あや

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