【都知事選】いま「泡沫候補」に熱視線
今回本誌は12/11発売号「都知事選泡沫候補の実は素晴らしい公約」で、マック赤坂氏(スマイル党)、五十嵐政一氏(無所属)、トクマ氏(幸福実現党)、よしだ重信氏(無所属)の4人の候補者たちのコンタクトに成功。ベールに包まれた素顔や、その主張、政見公約を聞いた。
時を同じくして、「泡沫候補」をテーマにしたドキュメンタリー映画「立候補」の無料上映会が9日、調布文化会館・映像シアターで行われた。
この映画は、’11年の大阪府知事選と大阪市長選のダブル選挙に立候補した、いわゆる「泡沫候補」を追ったもので、府知事選に立候補したマック赤坂氏と3人の「泡沫候補」や、体調の悪化でやむなく立候補を断念した、羽柴誠三秀吉氏、’07年の東京都知事選での衝撃的な政見放送が話題となった外山恒一氏らに「なぜ選挙に出るのか」を問うた作品。
イベントには映画「立候補」のポスターにもなり、現在、東京都知事選にも立候補しているスマイル党総裁・マック赤坂氏も観客と一緒に鑑賞。スーパーマンの衣装に身を包んだマック氏が観客席に現れると、100人超の観衆から大きな拍手が湧いた。
「10月に行われた新潟での試写会には15人しか観客が集まらず、正直どうなるか心配だった」と監督の藤岡利充さんは壇上で語ったが、東京での上映会は都知事選、衆院選を控えて関心が高まったためか、「満員札止め」の盛況ぶり。
主役級のマック赤坂氏も「個人演説会に10人しか来なかったのに、100人を超える人が集まって正直驚いた。改めて自分が見ても面白い作品。私のあきらめない姿を見てほしい!」と口角“泡”を飛ばした。
さらに藤岡監督は「自分も『アカデミー賞を獲る』と言って田舎を出てきたが、周囲には散々バカにされてきた。そんな時、マック赤坂氏に出会い、ひょっとしたら自分よりバカにされている人かもしれないと、失礼ながら撮影対象に選んだ。敗戦を重ね続けるが、決して諦めない候補者たちの姿を撮っていて、自分も生きる勇気を貰った。観客の皆さんにも人生の”立候補”がする時が来ると思う。そんな時、何か役立つものになれば」とこの作品に込めた思いを語った。
上映終了後にはマック赤坂氏の息子さんである戸並健太郎も壇上に立ち、「父の選挙活動に対しては昔は大反対で、さんざんケンカしてきたが、今はこんな格好をしていても、実は大真面目に活動をしている父が輝いて見える」と“我が道”を行く父にエールを贈った。
この作品の劇場公開は未定。観客の意見や反応を見て、編集等が変わる「未完成の映画」として無料上映会を続けていくという。次回の上映会でも藤岡監督は観客の皆さんの話を聞くという。
次回の上映会は投票日直前の12月15日(土)・下北沢「本屋B&B」で行われる。
<取材・文/遠藤修哉(本誌)撮影/野中ツトム(清談社)>
16日に投開票が迫った東京都知事選。しかしマスコミや世間の「主要4候補」への関心とは裏腹に、無視されている候補者たちがいる。
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