海外転職するなら狙い目は「タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア」

 アベノミクスへの期待が瞬間的に盛り上がったものの、結局パっとしない景気が続く昨今。

 依然として少子高齢化、年金危機に介護不安……などネガティブ要素は健在で、ますます明日が見えづらくなっている。

うだつの上がらないサラリーマン

平凡なリーマンが日本に見切りを付けてアジアに新天地を求めることは可能か!?

 そんな今、日本に見切りをつけて隆盛著しいASEAN諸国に新天地を求めるケースも増えている。

 とはいえ英語スキルなし、グローバル勤務歴なしの平凡なリーマンでも、海外転職できる可能性はあるのか? 4月18日に「普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド」を上梓した、日本で唯一の海外就職専門家・森山たつを氏に聞いた。

 まず、海外転職のメリットとは何か?

「日本人は海外労働者が他国に比べて多くありません。現地でのニーズや仕事の仕方などの特殊な経験・技術を習得でき、将来的にそれをどこに行ってもウリにできるというのが一つ。また即物的な点としては、特にASEANの日系企業に就職した場合、日本の新卒社員と同程度の給料(1500$~2000$)が相場です(※人、会社、職種、時期、国によって差があるが)。その上、相対的に物価が安いので、一流ホテルでバカンスをするなど日本では無理だった上流生活が満喫できる。旅行に関しても、アジアはLCCが発達しているので、格安でリゾート地巡りができる。たとえば、マニラからセブまで最低2500円などの世界です」

 具体的な転職方法は、森山氏の著書「普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド」に記載されているが、これまで海外転職というと日本にある本社から駐在員として赴任するのが一般的であったが、今では現地採用が増加傾向にある。

 実際に、パナソニックも新卒の採用計画全体における海外採用の比率を約76%と、高水準に設定している。

 他の国内大企業も、グローバル展開に注力していくにあたり、国内からの駐在員より現地採用を積極的に増やしていくことが予測されるという。

「しかし、海外に出たからといって成功できるとは限りません。とはいえ、大きなポイントは『日本でエリートじゃなかった人が海外でも失敗するとは限らない』という点。戦うフィールドを変えることで、日本国内では評価されなかった部分が評価されることもあるのです。一介の派遣社員だった人が日本の超大手企業の現地支店でバリバリ働いているという例もたくさんあります」

 ASEAN含む海外においては日本のように、スキルがあっても35歳を超えたら一律、就職が厳しくなるという現象はない。

「例えば還暦を越えた人でも、工場の技術を若い人に伝えられれば就職は可能だったりする。互いの需要と供給さえマッチすれば、何歳になっても仕事はあるんです」

 もちろん、完璧とまではいかないまでも、ある程度の英語力は必要。さらにドメスティックな仕事しかしてこなかった場合は、平凡なサラリーマンに開かれた門戸は狭いように感じるが……

「平凡なサラリーマンでも、何かしらのスキルはあるはず。例えば派遣で貿易事務の場合、日本ではいつ派遣切りにあうかわからず、魅力的な仕事でもない。これが、インドネシアに行くと貿易書類を作れる人は足りてないし、さらに日本語ネイティブだと重宝される。このように、場所を変えることで価値を見出せることがあるのです」

 さらに、日本では誰もが身につけている「日本人的な働き方」がアドバンテージになる場合もある。

「インドネシア、ベトナムの駐在企業は未だに日本企業の古い体質を引きずってる場合が多く、たとえ三か国語ができてプログラミングが出来るような外国人がいたとしても、残業もいとわない働きぶりや、取引先との夜の付き合いなどをナチュラルにこなせる日本人のほうが求めらるポジションもあります。特に社長が根性論者だった場合、そういう人材は外国人よりも重宝される可能性が高いですね。それが幸せかどうかは別ですが。」

 一方、当然ながら現地企業ではこうした『日本人としての付加価値』は売りにはならず、純粋な実力のみが求められるためハードルが高い。

「いずれにしろ、企業から見る人材としての評価点は、結局は足し算。英語のみならず現地語ができる、営業力もしくは技術力がある、そこにプラス『日本人的働き方』ができる……といった総和が評価に繋がるということです」

 では実際に、どの国が狙い目なのか?

 森山氏によると、ASEAN内の国々は下記の3グループに分けられるという。

(1)香港、シンガポール
(2)タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム
(3)インド、バングラデシュ、ミャンマー、カンボジア、ラオス


(1)は日本人的付加価値は通用しないポジションが多く、個人の職能のみで勝負せざるをえないため、最低でも3年以上の勤務経験と、それに見合ったスキルが必要となる。

(2)の長所はバランス。現在伸び盛りで、日本企業が次々と参入しているので求人数が非常に多く、シンガポール・香港よりも給料は安いが、求められる能力も低い場合が多い。物価(特に家賃)も安く、(3)と比べると、給料が高いorビザが降りやすい。

(3)は進出企業が少なく、(2)ほど高い給料は望めないが、今後急成長の可能性があるため、修行地には適している。フェーズとしては起業に向いている。

「ただ最近、インドやカンボジア、ベトナムの首都ハノイも需要が増えていると聞いています。一般企業もラーメン屋とかも。首都から数十分離れたとこに工場地帯があって、そういうとこの仕事は日本人にとっても人気がないので入りやすかったりする」

 ただし、日本では想定できないリスクも多いことを覚悟しなければならない。現地の風習やルールを知らないために現地人とトラブルになったり、大気汚染で病気になってすぐに帰国という例も……。それらを理解した上で、「行ってみてから考える」といったポジティブ思考が出来る人が向いているという。

「アジアの景気上昇がいつまで持つかは不明ですが、10年前、世界の今の様子を予想できた人がいないように、変化の激しいアジアの10年後を予測できる人もいない。僕としては少なくとも向こう数年は大丈夫だと見ています。その数年の中で次なるチャンスに挑戦する気概のある人には『いつ行くの? 今でしょ!』と言いたいですね」

 このままくすぶり続けるなら、海外に可能性を見出す……というのも、これからの選択肢の一つかもしれない。 <文/日刊SPA!取材班>

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