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ホモセックス経験 気軽にカミングアウトするノンケ男たち

gaykiss

「ついやってしまった」

突然だが、諸姉に問う。 あなたの好きな男性、恋人もしくは夫がホモセックス経験者だったらどうしますか? 実は、まったくのノンケ(異性愛者)であるにも関わらず、男性とのセックス経験を持つ男性がいるのである。しかも、そのカミングアウトっぷりの軽いこと。まるで、風呂にでも入ってきたようなノリで話すのだ。そのうちの一人、山本和久さん(42歳・仮名)は語る。 「一度だけ興味本位でした。時期は4、5年前です。女性が男性の性器を美味しそうに愛撫するのを見て、自分も同じことをしてみたくなり、ネットで相手を探して……。行為そのものには興奮したけれど、男性とするのはやっぱり精神的にキツイ感じだったので、それきりですね」 また、加藤将太さん(27歳・仮名)は「相手は会社の後輩です。ずっと一緒に泊まり込みで仕事をしていて、その日はたまたま後輩の家に。一緒の布団で寝たんですが、ふと目が覚めると後輩が俺のアレを咥えていました。後輩は俺よりガタイがよくて、男らしい感じ。自分も少なからず、後輩を見て時々『こいつカッコいいな』と思う時もあったんで、まあ別にいいか……と思って寝ました。翌朝、お互い何事もなかったように出勤しました」 他にも、 「高校の時の担任だった音楽教師に咥えられた経験がある」 「寝ていたらゲイの友達にしゃぶられた」 「興味があったので、ゲイのおじさんとやってみた」 「幼稚園から中学生の頃まで断続的に、数回経験した」 ……などなど、ほじくるとわんさか出てきた。彼らは一体、なぜこんなにあっけらかんとホモセックス体験をカミングアウトするのか? 日本のセックス事情に詳しいライターの大泉りか氏は語る。 「ノンケだからこそ気軽にカミングアウトできるのでは。ゲイやバイの人がいくら市民権を得たといえども、まだまだ差別的な意識が残っていることも事実。それに対しノンケは実際に男性とセックスをしているにも関わらず、自分のことをゲイともバイとも思っていない。だからこそホモセックスを『武勇伝』と捉えてカミングアウトできるのでしょう」 また、今回話を聞いた男性たち十数人中、セックスをした理由の中で最も多かったのは、「幼い頃に誘われたから」。二番目は「興味があったから」であった。一番目は幼さゆえに判断能力がなかったということで除外しても、「興味があった」という理由が多いのは意外である。 「女性に比べて『不特定多数と様々なセックスを体験してみたい』という性質(欲望)を持っている男性にとって、男性とのセックスはそのレパートリーのうちの一つと捉えているのでしょう。特に相手がゲイの男性だと『やらせてくれるからやってみた』みたいなノリなのかもしれません。ブスなコに好かれちゃったけど、巨乳だしヤレないほどでもないから一度ヤってみたという感覚と同じなのかも」(大泉氏) 確かに、男性の性へのオープンさは、女性のそれとは異質のものだ。性器やオナニーの見せあいっこをするのはほとんどが男の子だし、大人になっても、やる時はやる。そうしたあけっぴろげさが、「気軽なホモセックス及びその軽すぎるカミングアウト」を引き起こしているのだろうか? ちなみに今回接触した男性たちは、性器をしゃぶられる程度はまったく抵抗がないようであった。それに対し、挿入行為までしたことがあるケースは非常に少なかった。 不肖・編集A(一応女)も友人にホモセックス経験をサラリと語られたことがある。「そういうことがあってもいいじゃない」というのだ。ちなみに彼は数少ない挿入経験者であった。ただ、その友人とは恋愛関係に発展する可能性もあったのだが、男のア○ルに入った性器を自分に入れられるのは勘弁してほしいと思い、しばらく連絡を絶った……。 再び、諸姉へ。 もしあなたの彼が経験者で、いつか急にカミングアウトされても、めげずに頑張ってほしい。応援している。 取材・文/日刊SPA!取材班
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