女性1500人と交わっても…アラフォーナンパ師の「満たされない人生」
「おれこういう勘だけは鋭いんだけどさ、今日ってナンパの取材でしょ?」
1500人斬りを達成したナンパ師セル君は、新宿歌舞伎町の「1軒め酒場」でビールを注文するとすぐに、そう口にした。世間はW杯に沸いているせいか、店は半分も埋まっていなかった。
確かに勘が鋭いと驚いたが、よく考えれば僕が連絡をしたのは1年ぶりで、顔をあわせるのは3年ぶりだった。
とつぜん「久しぶりに会わない?」とメールを送り、その直後にこの連載の前回の記事を送りつけていたのだから、友達を取材に利用する気満々だと思われるのも無理はない。
ただ僕にとって、セル君は特別な友達で、10数年来の付き合いになる。
出会ったきっかけは、僕がナンパを始めた最初の頃に、池袋の路上で声をかけられたこと。
多くのナンパ師は、身バレを防ぐために個人情報は漏らさずに活動していた。
仲間といえども本名も年齢も職業も住んでいる場所も教えあわないことが普通で、誰もが自分で決めたニックネームを名乗っていた。
だからいまも彼のことはニックネームで呼んでいるのだが、セル君については本名以外のことは何でも知っている。セル君にいたっては、僕のことは何もかも。
「何でも書いてくれていいよ。何から話そう?」
セル君は取材を受けることを快諾してくれた。
まずはナンパを始めたきっかけから聞いてみる。
「初体験は高校1年のときで、その子とは3年間付き合ったよ。とにかくエッチにはまった。なんて楽しいんだろうってね。高校時代はエッチばっかしてたよ。駅のトイレとか図書館とか、どこでもしてたなあ。
天文学的な回数だと思うよ。でも2年くらいしたら飽きてきて。他の子としたらどうなんだろうって興味がでてきた。それで別れたんだよ。ちょうど進学の時期でもあったんだけど、大学に入って何しようって思ったときに、したいことってエッチしかなかったんだよね」
いきなりツッコミどころが満載だ。
僕とナンパ師との奇妙な関係
「経験人数は天文学的数字だった」
この連載の前回記事
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