更新日:2022年07月02日 09:51
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LINEスタンプ世界3か国で1位獲得! 静岡ローカル発の「パンパカパンツ」が日本、そして世界市場をも掴んだワケ

「パンパカくんはLOVE担当じゃない」

――同じ感情を表す表現でも種類は無限にあるわけですね。 水戸:それで言うと面白い傾向があって、パンパカパンツの場合、ハートを使ったスタンプは、誰が見ても愛情を表現してることがわかりますが、意味が明確すぎるのか、重すぎるのか、逆にユーザーに使われにくくなる傾向があります。 ――ハートは意外と使われない! それは面白い。 べんぴ:パンパカパンツでは、ちょっと前のシリーズからハートを使った「LOVE系」のスタンプは入れてないんですよ。 ――なぜですか? べんぴ:もちろん、パンパカパンツはキャラクターとして「かわいい」の範疇に入っていると思うんです。だけど、リラックマとかあらいぐまラスカルとか、サンリオのキャラクターに比べるとそこまでラブリーなキャラクターではない。 ――ラブリーというとちょっと違うかもしれません。 べんぴ:やっぱり「餅は餅屋」じゃなけど、「かわいい系はかわいい系」でブリブリのかわいい系キャラクターがたくさんいるんですよ。 となると、パンパカパンツがその方向に走らなくていいんじゃないかと思うわけです。スタンプ戦国時代にパンパカパンツはどこに軸足を置くべきか。同じ感情の表現でもどう表すか。いい加減こういうベタな表現はやめよう、とかそういう吟味を常にしていかなくちゃならない。 水戸:それに、ラブ系はどうやってもおもしろくならないですから。それならなにも我々がやらなくていいじゃんと思ってしまう。別にパンパカくんはLOVE担当じゃないし(笑)

「女の子同士のLINEも、そんなにかわいい会話ばかりではない」

水戸:LINEスタンプは女子高生など若い女性に多く買われていますが、作っているのは我々おじさんだったりします(笑) でも、それでいいんじゃないかと。女子高っておじさん同士のような世界って聞きますよね? 夏暑いと授業中にスカートの中で下敷きをパタパタさせるとか。 つまり、女の子同士のLINEもそんなに女子っぽい会話ばかりではないだろうと思うんです。カマトトぶった世界ではないだろうと。 ――たしかに、キモいスタンプを使う女の子っています。シュールなスタンプを女の子同士で送り合っている話もよく耳にします。 べんぴ:なので、多少は互いの「煽り」にも使えるような、小生意気さをスタンプに入れていきたいんですよ。 水戸:コタツに入って「うんうん」とうなずいているスタンプも、ユーザーの日常生活の温度感と一致していると思うんです。言うほど話を聞いてない感じが。 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1084217
「パンパカパンツ」うんうん

※動きを見たい方は画像をクリックorタッチ!実際のスタンプは音声つきです

べんぴ:みかん食べながら「うんうん」って言うなよ、っていうね(笑)
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海外でパンパカパンツはどのように受容されているのか
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