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LINEスタンプ世界3か国で1位獲得! 静岡ローカル発の「パンパカパンツ」が日本、そして世界市場をも掴んだワケ

「大人の男性」から嫌われないキャラクターである重要性

――LINEスタンプをきっかけに、パンパカパンツの市場が広がった印象はありますか? 水戸:スタンプをきっかけに知名度が上がったのは間違いありません。 べんぴ:もともとは静岡のローカルキャラクターだったので、これまで東京の人にリーチしようがなかったんですよ。静岡以外の人にはパンパカパンツはYouTubeで見てもらうしかなかった。ところが、今では「あ、LINEスタンプの!」と反応してもらえます。 ――スタンプは日本全国で使われますからね。 べんぴ:特にそれを実感したのは企業にキャラクターのプロモーション使用の提案をしたとき。それまでは門前払いも珍しくありませんでしたが、今は「ああ、スタンプ使ってますよ!」と言ってもらえるようになりました。ビジネスでかなり動きやすくなりました。 水戸:パンパカくんが大人の男性から嫌われないキャラクターだったのもよかったです。ラブリーなキャラクターにはあまり興味が持てないSPA!読者さんのような方にもちゃんとウケてますから(笑) かわいいに寄り過ぎたキャラクターは、どうしても男性には敷居が高く、認知もされにくい。ですから、どれだけ企業の偉いひとに「いま女子高生に人気です!」と言ったところで、「誰ですか?」と返されてしまいます。ところがパンパカくんの場合、「スタンプ使ってますよ」と先に切り出されることが結構あります。

自分が使いたいスタンプしか作らない

――スタンプ市場が今後も拡大するなかで、他のスタンプとパイの奪い合いがあると思うのですが、懸念事項はありますか? 水戸:ユーザーの嗜好は、自由奔放なクリエイターズスタンプなどの影響もあって、自然に変わっていくもんだと思います。でも、作り手である我々からしたら変化してもらったほうがいい。その方がネタ切れにならずにすみますから。 ――あくまで嗜好に合わせるということですね。 水戸:たとえば、今は主流ではないけれども、主語と動詞がしっかりあるセリフを話すスタンプが今後主流になれば、パンパカパンツもそういう形態に変化させるかもしれません。 べんぴ:僕は自分が使いたいスタンプしか作らないと決めています。もっと言えば、家族や友人にどんなスタンプを送りたいか。近しい人に「これ、おもしろいでしょ?」って言えるかどうかを作るときのルールにしています。 ――自分でおもしろい、使いたいと思えるということですね。 べんぴ:毎回新作がリリースされるたびに家族や友人にはプレゼントするんですけど、どんなふうに使ってもらえるか楽しみでワクワクしてます。そのワクワクがある限り、僕の中でネタが途切れることはないです。 <取材・文/日刊SPA!取材班> ・最新版LINEスタンプ「春パンツ♪踊るパンパカパンツ」3月31日リリース! http://line.me/S/sticker/6170 ・パンパカパンツLINEスタンプシリーズ http://www.panpaka.com/special/ ・パンパカパンツ公式サイト http://www.panpaka.com/ ・パンパカパンツ公式Twitter https://twitter.com/panpaka_pants?lang=ja
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