“伝説の日本人ペア”JBエンジェルス――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第73回
イツキ・ヤマザーキ、ノリヨ・タティーノという名前がアメリカ人には発音しづらかったのか、テレビの画面には“イツキ”“ノリヨ”というファーストネームだけのテロップが映っていた。観客のうちの半分くらいは勝手にふたりを双子の姉妹と思い込んでいたらしい。
WWEの長編ドラマの登場人物となったJBは約6カ月間、全米ツアーを継続し、WWE世界女子タッグ王座を保持したまま1988年(昭和63年)3月に帰国。3度めの遠征も内定していたが、山崎が引退を表明し、JBはそのまま解散した。
山崎はその後、ニューヨークの日本料理店『go』のオーナー、永井勇己さんと結婚し、アメリカのグリーンカード(永住権)を取得。現在は3児の母となりニュージャージーに住んでいる。立野は全女からLLPWに移籍し、2010年(平成22年)まで現役選手として活躍した。
現在、WWEで活躍する30代のWWEスーパースターズのほとんどは、子どものころに初めてジャンピング・ボム・エンジェルスJumping Bomb Angelsを観たときの衝撃をはっきりと記憶している。伝説の日本人女性ペアは、WWEの歴史にその名を刻み込んだ――。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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