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“日本での花見”に憧れる中国人旅行者たち「上海とは咲き方がぜんぜん違う」

 為替の円安や訪日ビザの発給要件の緩和のほか、LCC(格安航空会社)を中心としたアジアでの国際航空路線の拡充も寄与した。SNS上の発言を分析する「トレンドExpress」は、中国人客の花見への関心度を探ろうと調査。中国版ツイッター「微博」などで「日本」と「桜」や、「花見」などのキーワードが含まれる発言は、2014年2月は3892件だったが、今年2月は1万8983件と急増した。中国での花見ブームに、商機を逃すまいと日本の受け入れ側も企画を練っている。 「中国では、春節や国慶節のような長期休暇で親戚が集まるくらいで、春は桜、夏は花火、秋は紅葉、冬はスキーのような季節を楽しむ文化があまりないんです。だからこそ、日本にいるときはいっぱい四季の楽しみを満喫したいですね」(同)  最近では、中国人の海外旅行は「モノ」消費から「コト」消費へと変化している。家電や日用品の買い物だけでなく、美容や芸術、グルメなどの体験や思い出づくりに関心が移っていくだろうと予測されている。旅先も東京や大阪などから地方都市へと広がってきており、海外旅行が急速に成熟化していくなかで、もはや「爆買い」だけが興味の対象ではないことは確実だ。  今や年間500万人の中国人が訪日するとは言え、それでもまだ日本でお花見を実際に経験した人はわずかだろう。今後、花見シーズンに合わせて訪日し、日本の文化を楽しむ人が増えるとしたら、日本人としては素直にうれしいことだ。 <取材・文/北村篤裕>
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