更新日:2022年07月07日 18:49
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「新築マンションは割りに合わない買い物」は不動産業界の常識!?

 新築マンションの価値の目減り速度は、ローンの残債が減る速度よりもはるかに早いのです。特にその価値と残債の差額が最大になってしまうのが、購入後15~20年前後であるケースが多かったりします。  ライフスタイルの変化によって、支払いが苦しくなったり、あるいは転勤になったりして、マンションを売りたいタイミングが訪れても、売ろうにも売れない状況に陥ってしまい、最悪の場合、家計が破錠することになってしまいます。  そういった新築と中古の価格推移をわかりやすく比較したのが、今回、紹介する2つのグラフです。新築物件を5000万円で購入したAさんと、築15年のマンションを2500万円で購入したBさんのローン残高推移のイメージ図になります。新築で買ったAさんが売却するためには現金充当が必要な非常に苦しい状態なのに対して、中古で購入したBさんは常に物件価格が残債を上回っているため、圧倒的に余裕があります。これでも新築がほしいと思いますか? ⇒【グラフ】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1100040 「新築マンションは“割りに合わない買い物”」は不動産業界の常識です 新築マンションには「営業費用」「モデルルーム費用」「広告宣伝費用」といった中古マンションにはかからない、さまざまなコストがかかってしまっています。華やかなモデルルームの費用も、テレビや新聞に大々的に広告を打つための費用もすべて結果的には購入者の負担です。不動産業界の大多数はそういった構造を十分に理解したうえで、知識の不十分な消費者の購買意欲を煽る仕掛けをつくっているのです。  人生最大の買い物である住まい探し。あとあと後悔しないためには、最初の分かれ道の選択を絶対に間違ってはいけません。 <取材・文/日刊SPA!編集部> 城戸輝哉【城戸輝哉氏】 建築・リノベーションプロデューサー、不動産コンサルタント。自身がCEOを務める「スマサガ不動産」が「営業マン不在・物件広告なし」という業界の常識を覆すスタイルを確立し、口コミとホームページのメッセージだけでクライアントが集まる住まい探しとリノベーションの専門家集団として大きな注目を集める。初の著書となる『不動産業界の人だけが知っている新築マンションは買わないほうがいいワケ』が好評発売中。
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不動産業界の人だけが知っている新築マンションは買わないほうがいいワケ

あなたの「住まい探しに関する常識」は間違いかもしれません。

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