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【藤沢数希氏】ユーロ危機は心の問題。ギリシャの経済規模は神奈川県と同じ

◆マネーな人々 今週の銭格言 【選者】人気ブログ「金融日記」管理人 藤沢数希氏 ギリシャの10年物国債の利回りは20%超となり、破綻は「織り込まれた」「いや、まだだ」などと議論されるが、ギリシャが破綻すると一体どうなるのか? また、なぜドイツがギリシャを救済しないといけないのだろうか? ◆ユーロ危機は心の問題。すべては銀行を守るため。カネは借りてるほうが偉い ギリシャの財政破綻がメディアで騒がれている。実は、ギリシャの経済規模は日本の神奈川県ほどで、借金総額はわずか30兆円ちょっとだ。いくら怠け者で国家の経済統計をごまかす(ユーロ加盟の条件を満たすために国の財務諸表を外資系投資銀行に頼んで粉飾していた)ギリシャ人といえども、さすがに30兆円すべてを踏み倒すわけではなく、せいぜい10兆円ぐらい返さないだけだ。ドイツのGDPが250兆円、フランスのGDPが200兆円もあるので、勤勉なドイツ人や、詐欺みたいなファッション・ブランドで儲けているフランス人が気前よく10兆円ぐらいあげれば何の問題もない。ギリシャの財政破綻とユーロ危機は実はそれだけの問題にすぎない。 しかし公務員天国で、年金支給年齢が61歳(ドイツは65歳)、納税意識がまるでゼロのギリシャ人を、なぜ真面目なドイツ人が救わなければいけないのか? その答えは銀行にある。 【後編】に続く⇒https://nikkan-spa.jp/111520 「ギリシャを見習って(!?)イタリア人も借金を踏み倒す」 【藤沢数希氏】 欧米の研究機関にて、計算科学、理論物理学の分野で博士号を取得。その後、外資系投資銀行に転身。主宰するブログ「金融日記」は月間100万PV、ツイッターのフォロワーは6万人に及ぶ。最新刊『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』が発売中
物理学研究者、投資銀行クオンツ・トレーダー職等を経て、作家・投資家。香港在住。著書に『外資系金融の終わり』『僕は愛を証明しようと思う』『コスパで考える学歴攻略法』などがある
日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門

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