熊本地震の災害ボランティア、現状の課題は「参加希望者の再分配」だ
15年間、世界中のカジノを放浪して勝ち続けてきたプロギャンブラーのぶき。「『人生』とは自分軸で生きること、『賭け方』とはこの1時間をどう使うかの戦略だ」と言い切る。世間体から解き放たれ、「スマイル基準」で人生を勝ちへ導く男が語る生き様論。
〈第22回 熊本地震の災害ボランティア、現状の課題は「参加希望者の再分配」だ!〉
日本人なら、今までに熊本産のモノを食べているはず。あなたの体の一部に組み込まれた熊本産が、いま助けを求めている! 僕は熊本へ災害ボランティアをしたくて、2週間滞在した。行ってみて感じたことは、熊本駅周辺は復興しつつあるけど、他はまだ手つかず。これは東日本大震災の時の仙台駅周辺と同様だ。
たとえば、従来はゴールデンウィークまでに田植えを終了していなければならない。それなのに、田んぼへの水路が地震で壊れて、水すら張れていない田畑も多い。やばい、やばすぎる!
被害が一番ひどいと言われる益城町へ、調査の仕事を請け負った。ご自宅が全壊の家庭へお伺いすると、車庫とかに住居を移していらっしゃる方も多い。それでもニコヤカに活き活きとした顔をされ、この災害に立ち向かうため輝いて生きている。熊本の人は、マジでメンタルが強かった。それでも、さすがに今年の田植えなどはあきらめモードになっている農家さんも多い。
実は熊本入りする前に、ボランティア情報を検索しまくった。どうやら社協というところのボランティアセンターで参加するしかないみたいだ。ただ、2時間も並んで、現場まで移動し、たったの30分の作業で終了とかもよくあるとのこと。午後には熊本の繁華街で、ボランティアのシールを肩に貼ったまま、ぶらぶらと練り歩いているのをよく見かける。すぐに募集が終えてしまう日もあったとのことだ。理由は、社協が自治体主体のボランティア紹介で、多数の応募があるため、全員をうまく有効活用することが困難だから。
わざわざ本州から意気込んでボランティアへ向かった人には「消化不良」と感じ、達成感を得られない――そんな声を何度も聞いた。そして、そのせいもあってか、ボランティアの人数は日々減少の傾向。特にゴールデンウィーク後は、半減以下。でもボランティアへの作業依頼は多数きている。
1
2
1971年東京都生まれ。15年間カジノで勝ち続けたお金だけで、世界6周。東日本大震災時、ボランティアのため一時帰国。すると、メディア・講演依頼など各方面から引っ張りだこに。検索「プロギャンブラー」にて独占状態。著書に『勝率9割の選択』(総合法令出版)、『ギャンブルだけで世界6周』(幻冬舎)
FACEBOOKフォロワーさん大歓迎、オフィシャルブログも更新中
記事一覧へ
記事一覧へ
『勝率9割の選択』 自らの人生は、自らの手でつかむ!! |
『ギャンブルだけで世界6周』 15年、82ヶ国、500のカジノを旅した、勝負×旅エッセイ! |
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ