ホーガンVSフレアー実現――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第116回
多くのファンはホーガン対フレアーのシングルマッチを“ふたりの世界チャンピオン”による“統一世界戦”というふうにとらえたが、TVショーでのフレアーのキャラクター設定はなぜか“にせものの世界チャンピオン”だった。
それがWWE的メンタリティーといってしまえばそれまでなのかもしれないが、ホーガンとフレアーを同ランクにレイアウトするということは、WWE以外の団体が存在することを認めてしまうことだった。
ビンスは、この試合を“世紀の一戦”としてPPVでプロデュースすることをためらった。フレアーのWWEデビューから約2カ月後に開催された“サバイバー・シリーズ”(1991年11月27日=ミシガン州デトロイト、ジョー・ルイス・アリーナ)のメインイベントは、ホーガン対アンダーテイカーのタイトルマッチだった。ファンはフレアーをあくまでも“外敵”ととらえていたが、ビンスは“鉄は熱いうちに打て”を実行しなかった。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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