恋愛・結婚

「女心がわからない…」無垢な青年の愚直な行動が仇になった話【コラムニスト原田まりる】

愚直さゆえに悲劇再び

 しかし、突然の死の宣告がN君を襲う。約束の時間ギリギリに「ごめん! 今日朝からお腹いたくていけそうにないんだ(;_;)」という仮病くささ極まりない連絡が彼女から入ったのだ。N君は彼女に会うために東京にやってきたのにもう何をしたらいいのかわからない。  そんな窮地に立たされたN君はあるアイデアを思いつく。N君はおそ松パーカーを着て、自分がキャラになりきり市ヶ谷の釣り堀、表参道のスタバなどおそ松さんの“聖地”に出没し、それっぽいポーズで写真を撮り、彼女に送りつづけたのだ。…愚直すぎる。  しかしそのアイデアは彼女には一切ハマらなかった。全然ダメだった。再び、既読無視は始まる…。「おそ松さん好きっていってたのに、なにがだめだったんだろう…」と肩を落とすN君。いやそれパロディAV渡した時も言ってたし。  愚直な男性キャラってアニメで見ると魅力的だが、リアルにいるとキュンとこないのはなぜだろう。女心は複雑だ。<文/原田まりる>

N君とオタサーの姫的構図の一枚(N君がどちらかというのは内緒)

【プロフィール】 85年生まれ。京都市出身。コラムニスト。哲学ナビゲーター。高校時代より哲学書からさまざまな学びを得てきた。著書は、『私の体を鞭打つ言葉』(サンマーク出版)。レースクイーン、男装ユニット「風男塾」のメンバーを経て執筆業に至る。哲学、漫画、性格類型論(エニアグラム)についての執筆・講演を行う。Twitterは@HaraDA_MariRU 原田まりる オフィシャルサイト https://haradamariru.amebaownd.com/
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私の体を鞭打つ言葉

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