尾崎豊で意気投合し、タクシー代がタダになった夜【コラムニスト原田まりる】
―[コラムニスト原田まりる]―
「普段どんなアーティストの曲聴きますか?」「カラオケでよく何歌う?」というありふれた質問があったとする。
30後半の男性に対してだと、例えば「ミスチルとか聴きます」という答えや、40代の男性に対してだと「BOOWYとか歌いますね」と答えておくと、相手の気を害することは少ない(気がする)。だが、この「ミスチル」とか「BOOWY」という回答はドンジャラでいうところのドラ焼き的な役割を果たす。オールマイティーで差し障りのない回答でしかないので、その先で会話が盛り上がることはそこまでない。しかし、「普段どんなアーティストの曲聴きますか?」という質問を投げかけられた時に、名前を出すことによってものすごく仲良くなれる、もしくは若干不穏な空気が漂ってしまう、諸刃の剣のアーティストがいる。それは「尾崎豊」である。
私は、尾崎豊の大ファンだ。高校生の頃にTSUTAYAで尾崎のアルバムを手に取って以来、すべてのアーティストの中で尾崎豊が一番好きだ。尾崎豊が好きだと言うと大概「あー、はいはい、ナルシストなヤンキーの歌でしょ」というリアクションが返ってくるが、それは全くもって誤解である。
尾崎ファンは、尾崎の歌詞にある窓ガラスを割って回ったり、バイクを盗むヤンキー的な側面ではなく「自分の存在理由を真っ向からみつめ、孤独に打ちひしがれながらも生きていく姿勢」に強烈に共感しているのだ。
なので、「一番好きなアーティストはやっぱ尾崎豊ですね~」と答えた時、尾崎ファンではない人は「ヤンキーだったの?」と軽いリアクションを返すのだが、尾崎ファンは少年のように目を輝かせ「えっっ!!!?私も尾崎ファンなんです!なんの曲が好きですか!!!?」と前のめりで聞いてくる。
そして、その後必ず「あの曲のサビ前の歌詞は最高ですよね!!!!」と歌詞の素晴らしさについて熱心に語りだすのだ。尾崎ファンは決まって歌詞の素晴らしさを熱心に語り、歌詞の素晴らしさについて感動を共有しあうのだ。
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