更新日:2017年11月29日 15:36
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キャバクラの求人広告は嘘だらけ!? 時給4000円のはずが2325円に…

2:B店:源泉徴収を含めて給料から15%を引く

<実際の時給>  まず、単純に時給4000円×4時間=16000円。  だが、ここから源泉徴収を含む雑費として給与から15%が引かれる。 [計算式] 16000円−(4000円×4時間×0.15)=13600円  この日の手取りは13600円になる。時給にすると3400円だ。  求人時給:4000円→実際の時給:3400円 「ヘアメイク代や送迎代は『無料』と言ってるけど、実質はこの15%から捻出されているので、利用しなくても引かれるいうのがズルい」(桃・21歳・上野勤務) 「1日の勤務時間が短いキャストはいいけど、私のようにオープンからラストまで働くようなキャストにとっては嫌なシステム」(由香・25歳・上野勤務)  こんな声があがるのも納得できる。

3:C店:衣装のレンタル代有料、送迎代は無料

<実際の時給>  まず、単純に時給4000円×4時間=16000円。  だが、ここから以下の雑費が引かれていく。  項目は、源泉徴収(10.21%)、ヘアメイク代(1000円)、衣装代(500円)、ロッカー使用料(500円)の4つだ。これで算出された値から1の位で四捨五入する。 [計算式] 16000円-(4000円×4時間×0.1021+ヘアメイク代1000円+衣装代500円+ロッカー使用料500円)=12766.4円  四捨五入してこの日の手取りは12770円。時給にすると3192.5円だ。  求人時給:4000円→実際の時給:3192.5円  制服キャバクラやコスチュームキャバクラでは衣装レンタル代が毎回引かれるケースも少なくない。 「月に一度、別途でクリーニング費用が5000円徴収される。もちろん知らなかった」(杏奈・23歳・池袋勤務) 「コスプレキャバは衣装代で色々取られるので働くならやめたほうがいい」(奈緒美・25歳・錦糸町勤務)

求人広告の条件で給与がもらえることはほぼない

 以上、3種類の給与支払い方法を見てきたが、実際はこの他、当日欠勤や遅刻、同伴・指名ノルマ未達成による罰金がエグくのしかかってくるケースも。  成果主義を掲げる企業の求人広告はもちろん、キャバクラも広告通りの条件で給与をもらえることはほぼない、と結論づけてよいだろう。 <取材・文/珠葉このか>
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