以下、聞き取り調査をもとに、実際のキャバクラで採用しているルールに従い体験入店や保証時給の計算をした。 【例】広告では時給4000円。20～24時の4時間出勤の場合 ＜実際の時給＞ 　まず、単純に時給4000円×4時間＝16000円。 　だが、ここから雑費が引かれていく。 　項目は、源泉徴収(10.21％)、ヘアメイク代(1000円)、雑費(1000円)、送迎代(1000円)、10円以下切り捨ての5つだ。 ［計算式］ 16000円－(4000円×4時間×0.1021＋ヘアメイク代1000円＋雑費1000円＋送迎代1000円)＝11366.4円 　ここで10円以下を切り捨てるので、この日の手取りは11300円になる。時給は2825円だ。 　求人時給：4000円→実際の時給：2825円 　上記のものは極めてオーソドックスな計算形態だ。雑費とは、おしぼりやドリンクチケット代(キャバ嬢がドリンクを頼むときに店に渡すチケット)のことで、1日1000円徴収される。 　この店の場合、ヘアメイクは強制ではないため、自分でセットすれば浮かせられるが、完成度が低いとやり直しを命じられ、出勤カードを押させてもらえないこともある。 「入店前に雑費の説明なんてなかった。なんか騙された気分」（陽菜・26歳・池袋勤務） 「源泉徴収まではまだわかる。送迎代なんてもっと安いんじゃね？って思います」(希羅々・24歳・錦糸町勤務) 　また、この店では週1回しか出勤しなかった場合、時給が500円下がるというシステムを取り入れているため、同条件で週1回勤務のケースだと、時給が2325円まで下がる。